最近読んだ本ベスト5

2014.01.22

みんなの党の山内康一代議士は、毎年、ブログでその年に読んだ本のベスト10を発表しています。
そしてそれを読んで、では私もと思うのですが、年を越して1月も下旬に入りました。
ということで、わりと最近読んだ本ベスト5の発表です。
一度紹介した原発ホワイトアウトや村山、多田の宇宙論等々は省きます。
山内リストと比べるとカンヌとサンダンスという感じですが。
順不同であげてみると、まず、
「『活米』という流儀 外交・安全保障のリアリズム」
長島昭久 講談社
よくありがちな政治家が書いたつまらない本とは全く違います。学者が書いた抽象的でなんだかわからない本とも違います。
わかりやすい。用語をきちんと説明して、具体的にきちんと説明しています。
著者に私が担当する法政大学大学院の「政治権力論」の授業で講義をしてもらったことがありますが、非常に論理的で、具体的でわかりやすい授業でした。
ちょっと第4章の海洋のところが雑というかお手盛りというところが感じられますが、それを差し引いてもすばらしい。
とくに慶應義塾幼稚舎出身で、小泉信三のリアリズムをここまで論じている人を他に知りません。
我が国の外交・安全保障を学ぼうという人にお勧めです。
そもそも長島昭久という人は自民党から立候補するはずでした。ちょっとのボタンの掛け違いが...。次は新進気鋭の小田原潔代議士を相手に苦戦するでしょうから、ぜひ、自民党の参議院への鞍替えをお勧めしたいと思います。自民党都連も除名したマスゾエ氏に流し目を送るぐらいなら、こういう人はどうでしょうか。
「古代国家はいつ成立したか」
都出比呂志 岩波新書
古代と言えば、卑弥呼と古代東北にしか興味がなかった私が、なぜこの本を買ったのか、今となっては不思議です。
古代日本物といえばやたらと理屈っぽい学者の本だったり、ノストラダムスの大予言風だったり、と食指が動かなかったのですが、この本は、弥生時代から古墳時代を経て律令国家が成立するまでを、たくさんの図表を参照しながら、解説してくれます。
環濠集落とはなにか、なぜ環濠集落ができたのか、古墳の大きさや形の変化にどんな意味があるのか、全国の様々な遺跡をどのように比べるのか等々、入門書として最適だと思います。
早速、この時代に関する本を5冊も買い込みました。
「One Shot」 Lee Child
トム・クルーズ主演の映画「ジャック・リーチャー」を飛行機の中で見て、筋書きの面白さにつられてその原作を買ったのが始まりでペーパーバックのジャック・リーチャーシリーズにはまりました。
機中、車中の長い出張の友にお勧めです。
とにかく早く読めます。あっという間に100ページぐらい読めてしまうので、英語がべらぼうにうまくなったような錯覚に陥らせてくれます。
どれもまあまあ面白いのですが、だいたいラストはぐじゃぐじゃです。
一冊選べと言われると、やはり映画の原作になったこれでしょう。
「ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿1」
東川篤哉 祥伝社
なんといっても地元平塚が舞台になっています。「謎解きはディナーのあとで」の作者が、なぜかわが街平塚を舞台にした探偵ものを書いてくださりました。
いきなり札場町。富士見町に代官町、豊原町、明石町、袖ヶ浜、高浜台、そして南金目。あれっ、わが八重咲町がないな。
事件簿1というタイトルだから当然に事件簿2が出版されると信じつつ。
ということで、いかがでしょうか。あれ、4冊しかありませんね。
もう一冊は次回のお楽しみに。



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