断固とした政治を

2006.07.19

何十年か前に作られた制度、法律が古くなったので作り直そうとすると、必ず影響を受ける業界、企業、団体がある。
そういう影響を受けるグループは政治的に働きかける。それは、そうだろう。
しかし、日本の将来を考えるとやらねばならない修正がある。
やらねばならない修正と考えるか、不必要な修正と考えるか、それぞれの政治家の判断だ。しかし、必要と考える政治家が多ければ、修正案は国会で可決される...はず...だがそうならない。
今の自民党は法案の事前審査をする。法案が国会に提出される前に自民党内で部会にかかり、議論される。部会、政調会、総務会と上がっていくが、全員一致が原則だ。
修正が必要と考える議員が多くとも、一部の議員が(特にシニアの議員が)影響を受けるグループに影響され、修正に反対するとややこしくなる。そのままでは修正案が党の審査を通らないとなると、修正案の修正が入る。が、そうなると主張も狙いもはっきりしない妥協案になる。
で、その修正の修正でとりあえずやってみると、これからの日本に必要だと思って始めたことが中途半端になり、効果がない、ということが多々ある。
今日も、そういう修正案の一つが実際に施行されたが、やはり効果がないという陳情が一つ。
こういうことが多いから、日本は時代に対応していないのだ。

そうかと思うと、党内の議論は時間が限られている。大概が一回の部会で審査は終わり。条文を読む暇もなく、役所が書いたA4の要約(つまり役所に不都合なことは書かれていない)の説明を聞いておしまい。
国会で法案の審議をするときは、野党が圧倒的に時間を使い、与党は申し訳程度。しかも、既に党が了承しているからと与党の修正はなかなかできないので、おかしいことに気づいていても、役所の無理矢理答弁で押し切る。
で、やってみたら上手くいかない。

与党は法案の事前審査などやらず、国会できちんと議論すべきだ。
二十一世紀はかなり波が高い。上手く乗り切るためにはよっぽと考えてしっかり動く必要がある。
中途半端な政治の対応は最悪だ。



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