米国・ヨーロッパ・ダボス会議出張

2024.01.22

OECDの下に設立されるDFFTの新たな枠組みに関してG7各国及びOECD事務局との協議のため、およびダボス会議に出席するための米国、英国、仏国、ベルギー、独国、スイス出張です。

G7各国とも中国、ロシア、北朝鮮からのサイバー攻撃を受けていて、とくに中国の情報窃取や物理的な破壊を伴う攻撃に神経をとがらせています。

また、北朝鮮が暗号資産や銀行口座から一年間に5億ドル近いサイバー窃取を行い、ミサイルや核開発の資金にしているという情報もあり、これを止めることは安全保障にも密接に関わってきます。

また、これら三国に加えてイランからもサイバー攻撃を受けている国もあります。

昨年のG7で合意され、12月にOECDの下に設立が合意されたDFFTに関する国際的な枠組みとデータ管理に関しても引き続き、活発な議論がありました。

1月8日
10:50 羽田発 NH102

09:20 ダレス着

13:00 昼食

14:45 全米商工会議所との意見交換@全米商工会議所
DFFT及びデジタル政策に関する意見交換

16:30 フィック・デジタル担当大使@国務省

18:00 財ワシントン邦人記者団との懇談

19:30 駐米大使主催夕食会

1月9日
09:00 ジェン・イースタリーCISA長官@CISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)


CISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は国土安全保障省の外局です。

イースタリー長官は、ウェストポイント出身、陸軍将校としてアフガニスタンなどで勤務した後、金融機関に勤め、CISA長官に就任しました。

ギターとルービックキューブが得意のようです。

10:30 クラウドストライク社訪問
サイバーセキュリティの現状についての意見交換

12:00 ロッククリーク社訪問
DFFT及びデジタル政策に関する意見交換

14:30 アン・ニューバーガー安全保障次席補佐官@NSC

サイバーセキュリティと安全保障の最新状況に関して意見交換しました。

18:25 ダレス発 UA918

1月10日
06:40 ヒースロー着

11:20 昼食

12:45 NCSC (National Cyber Security Centre)


NCSC (National Cyber Security Centre)はGCHQ(政府通信本部 国内外の情報収集や暗号解読などにあたる情報機関)の一部ですが、非常に情報発信に力を入れています。

CISAでもそうですが、サイバー攻撃を受けた状況をしっかり共有するためのインシデントレポートのあり方と重要インフラ業界の意識向上の方策について、示唆を受けました。

15:30 ボリス・ジョンソン元首相


ジョンソン元首相の事務所の窓からテムズ川を見下ろして。

19:00 トューゲンハット・セキュリティ担当大臣主催夕食会

1月11日
08:00 ハント蔵相との朝食@ダウニング街11番地


蔵相公邸の階段には歴代の蔵相の肖像画や漫画が飾られていました。
ハント蔵相の先祖がディズレーリ内閣で蔵相を務めていました。


ジョンソン元首相がコロナ禍で禁止されていたパーティーを首相公邸の庭でやっていたという写真が撮られたのは、蔵相公邸の窓からでした。
ハント蔵相との朝食をとっていたこの部屋の窓から。

 
ダウニング街11番地は蔵相の公邸


ダウニング街10番地は首相公邸


ダウニング街12番地(1997年に訪れた時はChief Whipのオフィスでした)

10:30 チャーチル博物館視察

12:00 クラーク下院科学技術委員長主催昼食会
@Portcullis House

13:30 ダウデン副首相@内閣府

15:00 ドネラン・デジタル大臣@DSIT

17:31 セントパンクラス発 Eurostar9044

20:48 パリ北駅着

1月12日
09:00 (バロ・デジタル大臣)内閣改造があり、バロ大臣の去就が決まらずに会談はキャンセル

フランスで内閣改造があり、34才の首相が誕生しています。

新首相の下、閣議を構成する11人の閣僚が任命されましたが、デジタル大臣を含むその他の閣僚は任命が行われず、去就がはっきりしないということで、会談がキャンセルになりました。

11:00 コーマンOECD事務総長

2023年のG7で合意されたDFFTのための新たな枠組みがOECDのCommittee on Digital Economic Policy(CDEP)の下に事務局を置いて設立することが12月にOECDで承認されました。

今年の5月に日本の議長でOECDの閣僚会合が行われますが、そこへ向けての日本の方針を事務総長と打ち合わせました。

12:30 StationF関連スタートアップ企業との昼食

フランスのビジネススクールが設立したスタートアップ支援の制度で立ち上がった企業の経営者との意見交換です。

14:00 Capgemini社訪問
DFFT及びデジタル政策に関する意見交換

15:16 Orange社訪問
サイバーセキュリティの現状に関する意見交換

サイバーセキュリティに関して、最新情報を交換しました。

16:30 CEA本部
HPCに関する意見交換

スーパーコンピュータをはじめ、今後、必要とされていくコンピュータ資源について意見交換しました。

19:00 駐OECD大使主催夕食会

1月13日
09:30 ダボス会議に向けての勉強会

ダボス会議中、六つのセッションでスピーカーをやることになったため、それぞれの会議での発言について打ち合わせしました。

12:30 昼食

14:00 タレス社訪問
サイバーセキュリティ、クラウド及びAIに関する意見交換

16:30 マイクロソフト社との意見交換
DFFT、デジタル政策及びAIに関する意見交換

18:30 駐仏大使主催夕食会

1月14日
10:24 パリ北駅発 Thalys9327

11:47 ブリュッセル南駅着

12:30 駐ベルギー大使及び駐EU大使主催昼食会

15:00 ミシェル・ベルギーデジタル化長官

ベルギーとのデジタル協力について協議しました。

18:30 デジタルヨーロッパとの意見交換夕食会

ヨーロッパのデジタル企業の団体であるデジタルヨーロッパの幹部との意見交換です。

1月15日
09:15 (ベステアEU上級副委員長)
イギリスのエリザベス女王に次いで在位期間の長かったデンマークの女王が退位され、皇太子が国王に即位されました。

式典に参加するためにベステア上級副委員長が急遽、帰国することになり、会談がキャンセルになりました。

11:00 IMEC視察

半導体製造技術の研究で名高い、IMECを訪問し、クリーンルームやASML社製のEUVなどを視察し、日本のラピダス社の技術や事業の実現可能性について、昼食を挟んで意見交換しました。

16:25 ブリュッセル発 SN2587

17:50 ベルリン着

19:30 駐独大使主催夕食会
独連邦議会デジタル委員会所属ツィンマーマン議員

与党SPDと緑の党、野党CDUの連邦議会議員とドイツのデジタル政策、AI政策とドイツの連邦予算をめぐる状況について意見交換しました。

1月16日
10:30 ヴィッシング独デジタル大臣


日独両チームのメンバーで。

11:40 昼食

14:55 ベルリン発 LX967

16:20 チューリヒ着 自動車でダボスへ

19:20 ダボス着
ウクライナのゼレンスキー大統領が出席しているため、メインストリートのウクライナハウス周辺に交通規制が敷かれ、大渋滞。


ウクライナハウスの様子です。

夕食会場までの最後の1kmを、靴にスパイクをつけて歩くことになりました。

19:30 シュワブWEF会長主催夕食会

毎年恒例のシュワブ会長主催の大規模な夕食会ですが、今年はくじ引きテーブルが決まるようになっていました。

200人以上の夕食会とあって、終わるまで残っていると帰りの車寄せが大渋滞するので、OpenAIのサム・アルトマンCEOなどと話ができたところでデザートを諦めて切り上げました。

1月17日
09:15 Governors Policy Meeting ”Information and Communication”
話題はAIが中心で、その関係でDFFTと広島AIプロセスに関して発言しました。


セッションで一緒だった旧知のUAEのデジタル大臣と。

私が出たものだけでなく、やたらとAIに関するセッションが多かったというのが印象の今年のダボス会議です。

11:00 ”AI, DX and Geopolitical Instability”
パランティアハウスで行われたこのセッションは、大変光栄なことに”Chip War”のクリス・ミラー教授との共同セッションです。

本にサインしてもらえばよかった!

会場となったパランティアハウスは、ダボスのメインストリートの空き地に、パランティア社が毎年12月に仮設で建物を建て、会議が終わるとそれをたたんで次の年まで倉庫にしまっておくそうです。


パランティア社のアレックス・カープCEOと。

ダボスの土地や建物の所有者は、この会議のために毎年、それを貸し出して大もうけしています。

12:30 グロービス社主催昼食会
グロービス社の堀さんがダボス会議に参加している日本人に声をかけて、意見交換の場を設定してくれます。

13:50 フン・マネット カンボジア首相
フン・マネット首相は、フン・セン元首相の子息で、私が外務大臣の時に陸軍参謀長でした。

その時に、カンボジアの将来のリーダー候補として日本に招待したこともあり、表敬と同時にカンボジアとの今後のデジタル協力について協議しました。

14:20 ジュベイル・サウジアラビア外務担当大臣
外務大臣時代のカウンターパートであり、ジョージタウン大学の同窓でもあり、長い付き合いです。

ダボス会議の期間中、ダボスのメインストリートをはじめ、さまざまなところにその国のショーハウスを設けている国があります。

多くはセキュリティゾーンの外になるので、会議場に戻るためにセキュリティをやり直さなければならず大変なのですが、サウジアラビアは、なんとダボス会議のセキュリティゾーンの中にサウジアラビアハウスを毎年、設けています。

会議室、メディア用のスタジオなどの他、サウジハウスには自慢のキッチンが設置され、「いつでも好きなものを食べにこいよ」とお誘いいただいてます。

15:15 ゲイリー・コーンIBM副会長
コーン氏は、元ゴールドマンサックス社社長兼COO、トランプ政権で国家経済会議委員長を務めました。

日本のラピダス社との技術協力に関して、また、今後のデジタル技術の展開などについての意見交換をしました。

IBMは、歯科医院をこの期間借りて改造してIBMハウスにしているそうです。

会談場所はふだんは治療室なのでしょうか。

16:15 ”Building Trust through Transparency”
ダボスの会議の多くはチャタムハウスルール、直接の対外引用はできないという決まり事の下で行われますが、このセッションは公開セッション、ライブストリームも行われました。

17:00 ”AI-How and What to Govern”

AIに関して、開発者側と規制側が一堂に会するセッションになりました。

私から、広島AIプロセスとDFFTについて、日本側の意見を申し上げました。

昨年、EUがAI法の改正を進めていましたが、土壇場の12月になってフランス、ドイツ、イタリアが待ったをかける形になりました。

EU本部とEUのメンバー国の閣僚、アメリカはホワイトハウスから、韓国は首相、日本は私、それにOpenAIのサム・アルトマンCEOを筆頭に開発者等々、あっという間の一時間半でした。

19:15 ヴァイシュナウ印大臣
インドハウスの二階で行われました。

一階にはやはりよい匂いが。

19:55 Japan Night
ヴァイシュナウ大臣との会談が入っていたので、始まってからだいぶ時間が経っての参加になりました。

経済同友会の新浪代表幹事や宇宙飛行士の野口さん、竹中平蔵教授等々とおいしい日本料理と日本のお酒がおもてなししてくれるとあって、シュワブ会長をはじめ、会場一杯の大賑わいでした。

21:00 邦人記者との懇談

1月18日
09:00 ”Japan’s Bet on Cooperation”
これも公開セッションです。住友商事の兵藤社長、アメリカのCFRのフロマン氏などと登壇し、盛り上がりました。

10:00 アルスワーハ・サウジアラビア・デジタル大臣
サウジハウスでの二回目の会談です。

サウジアラビアだけでなく、サウジの企業も期間中、それぞれ迎賓館を設けているようです。

11:00 Country Dialogue on Japan
新藤大臣がこのセッションのためにダボス入り、二人でクローズドのこのセッションのパネリストを務めました。

これで2日で六つのセッションに登壇することになりました。

それぞれに真剣勝負なので、かなりくたくたになりました。

セッションとバイ会談が詰まっていたので、面白そうなセッションを傍聴する機会がなかったのは残念でした。

12:15 ぶら下がり取材
在ヨーロッパの日本プレスのぶら下がり取材です。

屋外だったので、寒さを感じられる映像になったのではないでしょうか。

12:45 駐ジュネーブ大使主催昼食会
後はバイ会談を残すのみになったので、ようやくリラックスすることができました。


スイスの独特の炭酸ドリンクです。


グリコのポッキーがMIKADOという名前で...

14:30 パット・ゲルシンガーIntel CEO

15:30 アダム・セリプスキーAWS CEO

16:30 ニック・クレッグ メタ社国際問題担当社長

18:00 ディーマ・アルヤヒアDCO事務総長

Digital Cooperation Organizationは、サウジアラビアが主導して、バーレーンに事務局を置く、デジタル推進を目指すグローバルサウス各国を中心とする国際機関です。

グローバルサウスとの連携の強化やDFFTの拡大のために、日本も参加に前向きに意思疎通を図っています。

18:40 ファフロ バーレーン商工大臣
両国のデジタル協力、日本のDCOへの参加について、中東におけるサイバーセキュリティの現状等の意見交換。

19:30 ブレンデWEF総裁主催夕食会
二十人の参加者で一つの円卓を囲むプライベートな夕食会で、この会議のハイライトの一つです。

今年は、リヒテンシュタインの皇太子殿下、セルビアの大統領、アイルランドの首相、デイビッド・キャメロン英外相、トニーブレア英国元首相、サウジアラビアの財務大臣、ウクライナの外相等々のメンバーでした。

キャメロン氏は首相時代、賢島で行われたG7に参加したのですが、その時に、キャメロン首相は賢島の海で泳がれました。

私は当時、国家公安委員長で、警備の責任者だったのですが、「キャメロン首相、海に向かいます」という連絡で、本部が緊張したという話で、二人で盛り上がりました。

キャメロン氏曰く、「私はどこでも泳ぐんだ、アイスランドでも泳いだ」。

夕食の間は、世界のマクロ経済、ウクライナ侵略、中東情勢、中国と台湾、アメリカの大統領選挙について本音の議論でした。

トニー・ブレア氏とデイビッド・キャメロン氏が中東情勢に関して議論を戦わせていました。

1月19日
09:00 ダボス発 自動車でチューリッヒ空港へ
道が混んでいなければリヒテンシュタインにちょこっと寄り道したかったのですが、残念。

13:00 チューリヒ発 LX160

1月20日
10:00 成田着



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