記者会見1月20日

2023.01.23

久しぶりの会見になりましたが、8日から昨日までフランス、ベルギー、アメリカ、イギリス、ドイツ、それからスイスで行われたダボス会議に出張いたしました。

デジタルに関連する閣僚、それから企業を始めとする有識者と、DFFTの具体的な推進方法について意見交換をしてまいりました。

欧州はGDPRなどでプライバシーを重要視し、アメリカはデータ流通を重要視する、やや両極端のところに日本がしっかりとリーダーシップをとってこのDFFTをまとめていきたいと思っております。

様々な方と本音ベースの議論ができたのではないかと思っております。

国境を越えた国際的なデータ流通を現実的に進めていくためには、相互運用性、それからデータのルールに関する透明性を高めることが大事だと思っております。

ヨーロッパのGDPRとアメリカが同じルールになるというのは、短期的には考えにくい中で、各国それぞれの規制を尊重しながら、透明性を高めて、中小企業でも諸外国に出ていくときにデータに関して何をやらなければいけないのか、ということをきちんと理解できるようにしていくことを通じて、相互運用性を確保するということが大事だと思っております。

DFFTを実際に推進していくために、一回限りの対話というのはこれまでもいろいろと行われてきましたが、具体的にDFFTを推進するプロジェクトを実行していくための枠組みを作り、その枠組みにはきちんとした事務局を置くことがそろそろ必要です。

その枠組みに政府だけでなく、企業・研究機関・大学といった利害関係者もきちんと入ってもらうということが大事だと思います。

その枠組みで、まずはそれぞれの地域や国のデータに関するルールを把握しやすくするためのベースレジストリを構築するところからスタートしようというのが日本の提案です。

このような日本の提案に、かなり賛意を得られたのではないかと思っております。

それから新しい技術によるイノベーションの促進、それから技術の標準化についても様々議論がありました。

5G/Open RAN、AI、量子コンピューターの技術標準推進ということについて、しっかり議論していきたいと思っております。

グローバルサウスとどう向き合うか、どう対応していくかということも大きな議論になりました。

日本は、G7、唯一欧米の外の国ですから、アジアを始めとするグローバルサウスの考え方をG7にしっかり届けるという役割を果たしていくのが大事だと思います。

 

今日の2つ目。
国会対応の業務について、臨時国会でいろいろ調査いたしました。

公務員の国家公務員の人材確保のためにも長時間労働の是正が必要です。

国会の対応業務というのは非常に負担感が大きい業務の一つですので、具体的な調査を行いました。

各府省のとりまとめの結果を見ますと、国会業務に関して、例えば委員会の前日、答弁作成に着手可能となった時間の平均が夜7時54分、全ての答弁作成時間が終了した時間の平均朝2時56分、答弁作成に要した時間の平均が7時間2分ということになっておりました。

また、国会議員からの質問通告が委員会の前々日正午まであった件数は全体の19%。また前日の夜6時より通告が後になったのが、全体の6%。

多くの通告は前々日の正午から前日の夜6時までの間でしたが、夜6時に通告いただいても、勤務時間中には答弁の作成ができません。

昨年の寄附の不当勧誘に関する法案でも、かなり早い段階に質問通告をいただいて、消費者庁としっかり議論をして、答弁をできるケースもありました。

早く通告をいただければ、答弁についてもかなり余裕を持って、それまでの答弁を変えるとか、そういうこともできますが、前日の夜に通告が出たものは、そのようなことはなかなかする時間がありませんので、議論の質を高めるという意味でも通告時間が早いのは大事だと思っております。

また、オンラインレクの割合は、全体の7%しかありませんでした。

オンラインレクについては、これからもお願いをしていきたいと思っております。

やはり通告が早い場合ほど、オンラインレクの割合が高めでした。

持ち時間と質問の数についても調査を行いました。

それぞれの役所の中で、答弁の作成から完了まで、かなり時間がかかっているところもありますので、役所側の効率化というのも大事だと思います。

また国会では連絡先にファックス番号ではなく、メルアドを記載してもらったり、ファックスからの脱却に向けた取組に着手してくださっていると聞いておりますので、これは非常にありがたいことだと思っております。

また今回の調査結果につきましては、国会対応業務の改善を通じて、超過勤務の縮減に向けた取組を人事院も始めておりますので、人事院にも提供し、関係各方面のご理解・ご協力をお願いする際に、活用してもらいたいと思っております。

今年の通常国会においても、今回と同程度の調査期間を定めて調査を行うこととしたいと思っております。

質疑応答
(問)今朝、官邸に入る際だったり、閣議の頭撮りのときに、大臣はマスクを外しておられたんですけれども、それはいわゆる脱マスクなどのお考えがあってのことなのでしょうか。また、閣議の際にもマスクは着用せず、そのまま臨まれたのでしょうか。お伺いできればと思います。
(答)記憶が全くありません。マスクしていませんでしたか。

(問)はい、していらっしゃらなかったです。
(答)すみません。忘れていたんだと思います。



自由民主党 自民党入党申し込み ごまめの歯ぎしり メールマガジン(応援版) ニコニコ動画ごまめの歯ぎしり メールマガジン(応援版) 河野太郎の著書

アーカイブ

河野太郎facebook 河野太郎インスタグラム
SSL GMOグローバルサインのサイトシール

河野太郎にメールする