2004年7月26日号

2004.07.26

郵政民営化の正しい見方。
まず、間違った郵政民営化。
民営化前の預金は国家保障がついていたのだからという理由で、新勘定・旧勘定にわける。こうすると旧勘定でどかちゃがすることができる。
正しい民営化は、民営化して預金保険機構にはいる。郵貯は一千万円以下だからきちんと保護されることには変わりはない。民営化された郵貯は預金保険料を払い、それ以上の収益をあげることに専念するからこれまでのように無尽蔵に国債を買ったりしない。ポートフォリオの中に国債を組み入れるかもしれないが、現状よりも大幅に購入額は減る。よって、国債の発行にも影響が出るため、財政規律をより一層しっかりしなければならなくなる。
なぜか、財務省は新旧勘定にわけ、旧勘定を好き勝手に使うことを画策しているという。谷垣大臣がいるのにそんなわけはないと思うが。
よって新勘定・旧勘定という話が出たら、それはイカサマだと思ってよい。
旧勘定は国家が保障しているといったって、預金保険機構とどこが違うのか。
そろそろ良識あるマスコミもこのあたりの説明を国民に始める時期なのではないか。

が、今日最大のイカサマは、参議院自民党の青木参議院議員会長選出であろう。だから、参議院はいらないのだ。
議員会長への立候補は賛同者15人が必要だというのが自民党参議院ルールだそうだが、青木擁立(いや自分で立ったのだろうが)に反対する議員が15人以内というのは、いやはや。
参議院選挙敗北よりも大きなダメージを自民党に与えた。
しかも、知らないうちに議員会長の任期だけが三年に延びているって、ここまで来れば面の皮の厚さも...。

同じく一億円をどがちゃがした野中さんが参議院選挙の敗北の責任について総理批判。2000年の総選挙の結果についてほおかむりしたのは当時の野中幹事長だ。特別国会の最初の両院議員総会で思いっきり食ってかかったから、よく覚えている。それを考えると、ちゃんちゃらおかしい。
挙党態勢でやれとか、いい加減なことばかり。ここまで来て、時計の針を逆さまに回したら、自民党はなくなる。
改革に反対する勢力をきれるかどうかだ。



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