2003年5月30日号

2003.05.30

臓器移植法の改正案のたたき台を作成するワーキングチームが来週の火曜日に自民党内で立ち上がる。
臓器移植法がうたった三年以内の見直しをだいぶ超過しているが、宮崎調査会長の下で、スタートする。
C型肝炎による肝硬変のための生体肝移植がこんなにも増加し、しかもドナーが京大で亡くなるという悲劇の後だけに、きっちりと脳死移植への筋道をつける改正にしたい。
15歳以下の小児に対する脳死からの臓器提供ができないという問題を提起される方もいらっしゃるが、五年間で脳死移植がわずかに二十件ということが問題なのであり、小児移植の問題にすり替えてはいけない。多くの日本人が海外での移植を受け、死刑囚からの臓器提供まで受けている現実を考えると、国内の法整備、体制整備は待ったなしだ。
個人的には、本人が生前に拒否していない、そして、家族が移植に同意するという二つがあれば、脳死移植が可能になるという改正が望ましい。ドナーカードに頼る、あるいは人の死の定義が移植するかどうかで変わる、という現在の仕組みはやめるべきだ。
竹内基準も変更し、脳血流の停止を確認することを入れるべきだ。厚生省の、一度決めたものを金科玉条のように取り扱う行政の思考停止も改めさせなくてはならない。



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