2001年10月26日号

2001.10.26

朝九時、外交部会。
パキスタン、インドへの経済制裁解除をめぐっての議論。
ほとんど、これはイカサマに近い。
外務省いわく、
経済制裁なんかやっていない、援助を出さないという経済措置をやっていたのだ。
フン、ものは言いようとはこういうことだ。
インドもパキスタンも核実験をやらないということを外相の手紙で確認しているから、経済措置を一時停止する、つまり、経済制裁を一時的に停止するのだ。
ほう、インドやパキスタンが核実験をやらないのだ、それを信ずるに足る約束があるというのだが、そこまでいうならば、制裁の一時停止ではなく、制裁を解除すればよいではないか。国際社会に向かって、日本が、インド、パキスタンが約束を守るということを担保すればよいではないか。
もし、核実験を再開されたときの逃げ道をつくるために、外務省は制裁解除ではなく、制裁の一時停止といっているのだ。何かあったら停止した制裁を元に戻すということで、結局、外務省は政策の間違いの責任を取らない。
外務省は、インド、パキスタンは核実験の停止も約束したし、これ以上制裁を続けることで得るものは小さいという。
しかし、これでは、日本は、核実験した国に懲役三年を科す、だけどそれがすぎれば援助再開ね、というシグナルを送ることになる。
ちゃんちゃらおかしいのは、この国の外務省は、かたや、核実験した国に援助を再開するかと思えば、かたや国連に核軍縮の決議などを提案するのだ。
日本の核拡散防止、核軍縮への取り組みとは、いったい何なんだ。支離滅裂ではないか。
ムシャラフ政権を助けなければいけないという。
ムシャラフ政権が難民の流入で苦境にたつというならば、難民支援、人道支援を出せばよいだけのことだ。
アメリカも制裁を解除している、などととぼけたことを平気で外務省は理由に挙げる。 
当たり前だ。アメリカはCTBTの批准をしないと言っているのだから。
広島、長崎と言っている日本と核実験すら再開しようというアメリカと比べてどうする。
外務省は死んだ。

環境委員会。山本環境部会長が、言葉を選びながら、質問にたつ。
ここ最近、産業界、個別企業が、自民党の環境部会に来て、京都議定書に反対を言い続ける。環境部会で、企業のトップにアンケートをとって、ホームページで公開したらどうかと部会長に相談する。企業の方針を消費者に知っていただきたい。
中長期的な環境税に関して、懸念を表明するのはよくわかるし、ここはある程度国際協調してやらねばならない。しかし、それと当面の温暖化防止のための行動はわけるべきだ。

十一時、トニー・ブレアの右腕、スピンドクターとして有名になったピーター・マンデルソン下院議員。日本とイギリスの関係をダイナミックなものにしていくために、日英二十一世紀委員会と日英議連で、何を仕掛けていくか。

十二時、党本部706号室で厚生労働部会正副部会長会議。
医療改革の議論のスケジュールについて。丹羽調査会長は、十一月初旬、中旬で方向性を出し、予算と合わせて確定していく二段階方式を打ち出す。
宮下与党ワーキングチーム座長は十一月十二日の週に問題点をまとめ、政府与党社会保障協議会に報告とのこと。自見組織本部長、他...。
いつもはカレーライスなのに今日はハヤシライス。ビーフたっぷり。

同じ時間に党本部九階で開催のe-Japan重点計画特命委員会。ダークファイバーの一掃と官公庁の調達の問題。階段を駆け上がる。
都道府県のほとんどは、申請書類の電子配布に同じフォーマットを使っているのに、京都府だけは独自。鹿児島と佐賀は未施行。
パッケージソフトでできるものに独自ソフトを開発して、というやり方が広がりつつあることへの懸念。最初は、1円とか1万円と言う価格で落札し、翌年からのメンテを随意契約にしてもらってそこで稼ぐというやり方をできないようにするように。

韓国のハンナラ党の若手議員十一名到着。
五時半から党本部で歓迎のレセプション。一段落して、安倍晋三官房副長官、丸谷佳織外務政務官、大村秀章経産政務官、山本一太参議院議員、河野太郎による歓迎夕食会。明日は、議論を。
自民党とハンナラ党の若手議員の交流をこれをきっかけに深めていきたい。

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