2002年8月26日号

2002.08.26

週末を利用して、北海道に行きました。
土曜日は、稚内で講演を引き受けていたので、昼前に稚内に到着し、宗谷岬、海産物の工場と酪農家を見せていただき、稚内市長ともお時間をいただいて、ロシアとの経済交流のことや北海道のような場所での地方自治のあり方について、意見交換をさせていただきました。夜は、稚内青年会議所のメンバーと、いろいろと意見交換をさせていただきました。
日曜日は、稚内から車で延々と海岸線を走り、途中、網走によって、知床半島の根元を横切り、根室から納沙布岬にたどり着いて、北方領土を間近に見ることができました。夜は、根室青年会議所の現役メンバーとOBと北方領土について、漁業について、スズキムネオについて、熱く語りました。
月曜日の早朝、根室から釧路に向かい、湿原をみて、帰京しました。
北海道の大きさを実感すると共に、ロシアとの間のニュースにも出てこない実態を、直接、伺うことができて、また、今後とも生の声を聞くことができるチャネルを作ることができたのは、大きな収穫でした。
これまではスズキムネオという何かが挟まったような北方領土問題でしたが、これからきちんと関わっていこうと思います。

羽田空港から役所に戻って、官房総務課や政策評価広報課との打ち合わせ。
その後、これまで省内でずっと議論してきたある問題にいよいよ決着をつける。
これまで事務方とは延々と議論し、省議で問題提起してきたが、事務レベルではもう限界、現状維持しかできないとのことで、わかった、後は大臣、副大臣、政務官で決める、と議論を打ち切る。ところが、概算要求のリミットを考えると今日がデッドラインだが、副大臣以下の日程がそろわず、大臣と直にやることに。
秘書官から、大臣は五時までレクでびっしりなので、その後で、という連絡が入り、早速準備する。
現状ではこの問題の取り扱いは議院内閣制と制度的に食い違っているということ、総務省の組織の新規要求との整合性がとれない、現状では政策目標が立てられず政策評価ができない、現場から見ると総務省が逃げているように見えるの四点を柱にする。
と、秘書官から、大臣は五時にすぐ出発しなければならなくなり、レクの隙間をあけるので、そこでやってくれということになった、と。
レクの隙間といったって、ニ、三分しかない。二、三分でどうしろっていうの、と思ったが、無い袖は振れず、無い時間は使えない。
二分で説明できないものは三十分でも説明はできない、とかいう格言があったが(いやなかったかもしれないが)、控え室で大臣の時間を待つ人達を尻目に大臣室に駆け込む。
よく考えれば、大臣は、この問題の閣議決定にも参加しているわけだし、国会答弁もしているわけで、僕とどちらが詳しいかといえば、大臣のほうだ。で、数分後、あなたの主張はよくわかる。一日、私に預けてくれ。
数時間後、大臣のご判断で、政府もその実現に向けて、という貴重な一文が入り、総務省もいよいよ自分のこととして一歩を踏み出すことになった。



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