公金受取口座の登録について

2023.06.08

公金受取口座の総点検を先月20日以降進めてきましたが、今般、その結果がとりまとまったのでお知らせします。

公金受取口座の誤登録は、自治体の支援窓口でのログアウト忘れにより、同一口座が本人と別人に紐付けられてしまったものです。

そのため、公金受取口座として登録されている約5,400万件を対象として、同一口座が複数人に登録されているものを機械的に抽出した上で、誤登録の可能性が高いものを絞り込んできました。

まず、同一口座のうち、名字と住所が異なるものを抽出し、漢字氏名とカナ氏名(外国人の場合はアルファベット氏名とカナ氏名)を目視で点検し、本人とほぼ確実に推測される組み合わせを除外しました。

絞り込みに当たっては、漢字氏名(またはアルファベット氏名)とカナ氏名の照らし合わせに加えて、住所の表記揺れなどの問題があり、全て機械的に処理することができず、人の目でみて判断する必要があったため、総点検に時間を要しました。

総点検の結果として、誤登録の可能性が高いものが登録件数の約0.001%にあたる748件確認されました。

これらの方々については、個人情報保護の観点から、マイナポータルでのの口座情報の閲覧を不可とするとともに、自治体等への口座情報の提供を停止することとします。

その上で、今月中にも、郵送で、その旨を通知するとともに、登録された口座情報を変更するための手続についてご案内します。

対象となった方には、お手間をお掛けすることになり、大変申し訳ございません。

また、公金受取口座には本人の口座を登録するようお願いしておりますが、マイナポータルから本人名義ではなくご家族名義の口座をあえて登録したと思われるものが、登録件数の約0.2%にあたる約13万件確認されました。

通常、自治体などが給付を行う際は、給付対象者の本人名義の口座に振り込むこととしているため、本人名義ではない口座に振り込むことができません。

通常の給付制度では世帯主を対象として給付を行っていますが、本人名義ではない家族名義の口座を登録されてしまうと、今後、世帯主ではなく個人を対象とした給付が行われる場合に、改めて本人名義の口座を確認する手間が生じてしまい、給付金の支給が遅くなります。

そのため、こうした方々に対しては、迅速な給付金の支給のため、登録口座を本人名義の口座に変更するよう、マイナポータル経由で通知を送ります。

ぜひ、9月末までの対応をお願いします。

国民の皆様には、この機会に今一度、御自身の登録口座を確認いただき、御自身の名義ではない口座を登録している場合には、速やかに御自身名義の口座への変更をお願いします。

今般の事案では、漢字氏名とカナ氏名の照合ができないことが根本的な課題でした。

今国会で成立した法改正により、今後、氏名の振り仮名が公証されるようになることから、改正法の施行にあわせて口座名義人の自動照合を実現するためのシステム改修を行います。

振り仮名の公証は2025年6月までに施行されることになりますが、それまでの間、実施可能な対策として、AIを活用した漢字氏名とカナ氏名とを照合可能な検知モデルの開発を、年内を目指して行います。

検知モデルの精度が実用に至れば、登録データに適用していきます。

既にお伝えしているとおり、新しい誤登録を防止するために、口座登録開始時だけではなく、口座登録完了時にもマイナンバーカードを改めて読み込むことで、ログアウト忘れを防止するシステムの改修を行っていて、今月中の実装を目指しています。

国民の皆様に、安心して公金受取口座の登録を行っていただき、迅速かつ確実な給付が実現できるよう、引き続き信頼の確保に取り組んでまいります。



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