続コロナワクチンについて

2023.01.29

最近、一部のマスコミがワクチンに関するセンセーショナルな記事を書いています。

しかし、記事の内容は、相変わらず、ワクチンを接種した後に何人が死んでいるといったワクチンの危険性を煽るような記事で、
科学的とは言えず、HPVワクチンの二の舞にならないかと危惧しています。

ファイザーのワクチンの治験では、2020年7月から11月の間に21,621人がワクチンを接種し、重篤な有害事象が出たのはそのうち0.6%にあたる126人、死亡したのは0.1%未満の2人です。

これだけみると、ワクチンで死亡者が出た、重篤な有害事象も100人以上に出ていると、反ワクチン派が騒ぎそうですが、治験では、同じように21,631人がプラセボ(偽薬)を接種し、0.5%にあたる111人に重篤な有害事象が出て、やはり0.1%未満の4人が死亡しています。

つまり、2万人の中には、一定期間にワクチンと関係なく重篤な有害事象にあたる人や死亡する人がある程度の数は出ているわけで、ワクチン接種と有害事象や死亡との因果関係はないと言えます。

モデルナの場合も、2020年5月から11月の間にワクチンを接種した15,185人のうち、重篤な有害事象は89人、死亡は2人、プラセボ(偽薬)を接種したのは15,166人、重篤な有害事象は93人、死亡は3人で、やはり、ワクチン接種と重篤な有害事象や死亡との因果関係はないと言えます。

ワクチン接種者の副反応疑い報告制度やアメリカの有害事象報告制度(VAERS)では、ワクチン接種者のデータしか存在しません。

有害事象の報告基準が主観的になる可能性があり、また、非接種者との直接比較がないため、ワクチン反対派のワクチンで死亡者が出たという扇動に煽られやすくなってしまいます。

この課題を克服する目的で、アメリカのCDCは九つの民間病院群と共同でワクチン接種者と非接種者の間で有害事象の頻度を比較するプロジェクトを行っています。

その結果、やはりワクチンが原因で死亡者が増えているということはないことがわかりました。

新型コロナウイルスのワクチンは、世界的に、非常に多くの人に接種されています。

そしてこのワクチンに関する多くの研究が行われ、論文が書かれ、科学的な分析が行われています。

メディアには、私の知っている誰々がどうしたというエピソードではなく、しっかりとした研究の成果による科学的なエビデンスに基づいた記事を書いてほしいと思います。



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