オペレーションズリサーチとトイレットペーパー

2023.01.28

ひょんなことから、久しぶりにOR、オペレーションズリサーチに話が及びました。

私がORに最初に触れたのは、富士ゼロックスの企画部にいた時です。

当時の課長の指示で、ORを勉強することになりました。

ORに詳しい人を見つけて、いろいろと教わりましたが、その最初にORとはなんだという入門の入り口として取り上げられた話がトイレットペーパーでした。

公衆トイレやオフィスやホテルのトイレでは、トイレットペーパーを切らして利用者に迷惑をかけることがあってはなりません。

そのためにトイレットペーパーホルダーに、予備のロールをつけることにします。

ところが普通に二つのロールをつけると、利用者は好きな方のロールを使うので、両方が減っていきます。

そうなるとせっかく予備のロールをつけているのに予備のロールも減っていき、気がつくと両方のロールが残り少なくなってしまいます。

どこまでロールが減ったら交換すればよいのでしょうか。

まだ充分残っているのに交換してしまうと、不経済です。

しかし、まだ大丈夫と思っているうちに、両方のロールが切れてしまうという悲劇を招いてもいけません。

減っていくトイレットペーパーを切らさないように、しかし、最も効率的にトイレットペーパーのロールを補充するためにはどうしたらよいでしょうか。

単純な答は、片方のロールを包み紙に包まれたままの状態でホルダーにつけておけば、利用者はもう一つのロールの方を使い、そちらを使い切った時に包み紙を外して予備のロールを使い始めるでしょう。

予備のロールが使い始められているのを見たら、ロールを補充すればよいのです。

胸を張ってそう答えたらダメ出しされました。

なぜならば、実際にそれをやってみると、新品の予備のロールをそのまま持って帰る人が出るから。

!!!

そのため、トイレットペーパーホルダーを、最初のロールを使い切ったら予備のロールが出てくるようにするというのが答でした。

それ以来、しばらくトイレットペーパーホルダーが気になるようになりました。

そういえば今年のダボス出張で、会場に両方の種類のトイレットペーパーホルダーがあり、懐かしくなりました。

で、なんの話でしたっけ。



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