入国審査

2017.04.27

初当選したころから、私がずっとかかわってきた問題の一つに、入国管理の待ち時間問題があります。

以下、参照記事。

羽田入管プロジェクト

入国審査時間短縮プロジェクト

空港プロジェクト途中経過

空港プロジェクト

空港プロジェクト-税関と入管の合意事項

空港プロジェクトとりまとめ

成田空港をはじめとする国際空港で、来日した外国人が延々と列で待たされるという状況が続き、待ち時間を計りに何度か成田空港に行ったこともあります。

法務副大臣時代には、当時の杉浦法務大臣にお願いして、入管局のキャリアを局長に任命してもらって、抜本的な対策に乗り出しました。

(法務省という役所は、入管局にも検事が局長で来るのが通例になっていました)

どの空港でも入国管理の待ち時間を二十分以内にするべく、対策を打って、見事実現しました。

ところが最近、インバウンドの観光客が増え、それに伴って入国管理の待ち時間が長くなってきました。時には、入管で二時間待ちなどということも発生しています。

ということで、まず全国八つの空港の2月の待ち時間をみてみると
(乗客のうち入国審査待ち時間20分以内の割合、最長待ち時間)

成田 73% 86分 T1北、114分 T1南、70分 T2、60分 T3
関西 73% 85分 T1北、73分 T1南、80分 T2
羽田 83% 63分
中部 76% 65分
新千歳 78% 66分
福岡 56% 78分
那覇 82% 68分
高松 95% 28分

ということで、羽田空港以外の空港には4月15日からバイオカートを導入し、行列で待っている時間を利用して指紋と顔画像を提供してもらうことをはじめました。

これまでは審査時に指紋と顔画像をとっていたのですが、それを行列している間にやってしまうことで、審査時間を3分の2に短くしています。

これまでは再入国の外国人に自動化ゲートを認めていましたが、登録した外国人ビジネスマンについても自動化ゲートを拡大しました。

今後、外国人の出国確認も自動ゲート化し、その分の審査官を入国審査に充てることを検討しています。

日本人の出入国を今後、顔認証を利用して自動ゲート化し、その分の審査官も外国人の入国審査に回すことも検討しています。

さらに外国の空港に審査官を派遣し、外国の空港で出国手続き後、そこで日本入国の手続きも終えてしまうプレクリアランスを再開することを検討しています。以前は、韓国、台湾でやっていましたが、現在、中断しています。

また、空港の保安検査の行列解消のために、スマートレーンの導入も始めていきます。

これまではX線の機械ごとに一人ずつ並んで荷物を通していましたが、最大四人までの荷物を同時に流すことができるようになります。

これにより一時間当たりの検査人数を180人から300人の増やすことができるようになります。

さらに現在のX線をCTに置き換えていきます。

また、短期的には、保安検査の行列にテーブルを置いて、並んでいるうちにパソコンを取り出したり、ボディスキャナーのためにポケットの荷物を取り出したり、いろいろな準備をできるようにしていきます。

外国のお客様が来日して、最初の印象を良くするためにも空港の様々な効率化を進めていきます。



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