空港プロジェクト-税関と入管の合意事項
2006.08.06
空港プロジェクト。
成田で大事件発生。
成田空港の新しい第一ターミナルの入国審査に異常発生。7月15日の土曜日にはとうとう70分の待ち時間に。
7月31日付の朝日新聞千葉版にも第一ターミナルの南ウイングの渋滞が記事になっている。
が、実際に問題なのは北ウイングなのだ。70分の待ち時間も北ウイングだし、7月14日以降南ウイングよりも北ウイングのほうが圧倒的に待ち時間の長い日が続く。
第一ターミナルの乗客数は、南ウイングの供用開始と共に、それ以前の外国人月間入国4000人、日本人7000人の状況が、外国人7000人、日本人13000人の状況になった。
南ウイングは外国人3700人、日本人7300人、北ウイングは外国人3000人、日本人5800人と南ウイングの混雑が予想されたが、そのために北ウイ ングから南ウイングに応援を出したのがアダになった。北ウイングの外国人ブースが平均して7しか開いていないのに対し、南は8ブース開ける。審査官の数も 北14に対して、南は16。この差が効いて北の混雑が激しくなった。
第一の南ウイング供用開始と共に、第二から第一へ6月に32人異動させ、7月にさらに5人、七月末日にさらに8人を移す。
第一141人、第二117人の審査官。さらに調整が必要。
現時点で、最も混雑する時間帯が毎日変わっている。飛行機の遅れや早い到着もしばしばあり、審査官のもっと細かい張り付き調整が必要だ。
第一ターミナルに関しては、さらに入国審査のブース数の調整を行い、渋滞解消に努めます。
羽田空港。
KE6707とOZ1025が時々到着時間が重なるために、その時だけ40分近い審査時間が発生する。
到着時間が重なり審査に時間がかかることが予測されるときは、羽田到着後に機内でお客様に対してあらかじめアナウンスを入れて頂くように航空会社にお願いする。
夜遅くに到着するJAL8834も、外国人乗客数が7月3日の17人(審査時間7分)、7月14日の175人(45分)と非常にばらつく。なんとか外国人 乗客数をあらかじめ把握し、審査官を待機させる方法を考えねば。(時間が遅いので、勤務が終わり多くの審査官が帰ってしまっている)
7月10日から16日の週は、外国人乗客数が6984人と史上最高を記録。しかし、待ち時間平均25分で対処。
昨年と比べ今年の1月から6月に訪日した外国人は30万人増えている。そのうち76000人は羽田利用の韓国人の利用増によるものだ。
中部空港
問題なし。
7月14日だけ35分。
関空
6月29日から中国語版の入国カードの使用開始。
かなり成績がよいが、南側では7月18日に7便の到着が重なり、1582人の外国人が一気に入国審査に行列を作り、41分。7月22日には5便が到着重なり、1204人の外国人乗客が行列し、45分。北側でも7月21日に7便が重なり1358人、44分。
航空会社にスケジュールをいかにしっかり守って頂くかという問題になってきた。早くついても入国審査で時間がかかってしまえば、むしろゆっくり定時に到着した方がよいと言うことになる。
成田、中部、関空はセカンダリ審査を多用することによって待ち時間を短縮してきたので、セカンダリに回された外国人乗客の待ち時間の調査を始めた。
7月1日から23日の間にセカンダリに回った乗客数は、成田第一4772人、第二で8114人、中部で1126人、関空北で1425人、南で2379人。
三十分以内でセカンダリの審査が終わったのが成田第一で86%、第二で92%、中部で95%、関空で97%。
60分を超えたのは成田で38件、中部で14件。60分以上かかったケースは、来ることになっていた出迎え人が来ない(あるいは最初から嘘だった)または連絡がなかなかつかない、パスポートの偽造鑑定待ち、必要な文書が荷物の中に入れられていたという理由による。
地方空港
那覇、福岡、新潟はまったく問題なし。
熊本は集中豪雨で審査官が空港に出勤できず、ブースの数が少なくなって混雑させたケースあり。
プレクリアランスができればほぼ間違いなく20分以内が可能になる。
財務省の青山新関税局長に、国際空港で、飛行機のドアが開いてから90%の乗客が何分で空港の外に出られるかを保証するシステムを入管と税関で作ろうと提案し、合意。稲見入管局長との間での打ち合わせ始まる。