あら研究者の皆様へ
2016.12.22
平成29年度の予算案が閣議決定されました。
国立大学法人運営費交付金等は、10,945億円から10,971億円に+0.2%増。
基幹経費の一部が削減され、そのおよそ2分の1を使って、組織改革のイニシャルコストを重点的に支援する補助金が新設されました(45億円)。
さらに残りの2分の1は、第3期中期目標期間を通じて、各国立大学の取組構想の進捗状況を確認し、予め設定した評価指標に照らして適切に評価し、評価結果に基づくメリハリのある配分をおこなうための機能強化促進経費に充てられます。
それらとあわせて今後は、国立大学法人運営費交付金「等」というくくりになります。
私立大学等経常費補助は、3,153億円で、前年同額。
科研費は、2,273億円から 2,284億円 に+0.5%増。
卓越研究員事業は、10億円から15億円 に+51.0%増。
将来、技術体系の変革をもたらすような、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を推進するための大型競争的資金として30億円が新規で創設されました。
以下、主な大型プロジェクトの予算。
H3ロケット は135億円から、191億円(+41.5%)
X線天文衛星代替機は新規で23億円
次期技術試験衛星は5億円から8億円 (+72.1%)
海洋科学技術予算は384億円から376億円 (1.9%減)
ITER(国際熱核融合実験炉)計画等は233億円から225億円(3.2%減)
次世代スパコン「ポスト京」は67億円で前年同額
高速増殖炉「もんじゅ」の維持管理等は185億円から179億円(3.2%減)