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パキスタンマンゴー
2014.08.27
パキスタン大使館で、パキスタン産のマンゴーを使った料理フェスタが開催されました。
パキスタン産のマンゴーはチョーンサ種、別名ハニーマンゴーまたはロイヤルマンゴーというそうです。
マンゴー巻き寿司、マンゴー生春巻き、マンゴーチキンソテー、マンゴーと鶏肉入りカレー等々どれもおいしいものばかりでしたが、マンゴープリンは、こんなにおいしいマンゴープリンを食べたことはないというすばらしいものでした。
茅ヶ崎市の中央ロータリークラブがパキスタン国内でのポリオ撲滅運動に力を入れ、メンバーが実際にパキスタンを訪れて現地の状況を確認した上で日本、パキスタン両国のNGOを巻き込んだ運動を展開しています。
そんなご縁もあって、このマンゴーフェスタも行って参りました。
なかなか日本では報道されませんが、パキスタンの首都イスラマバードでは、シャリア首相の退陣を求めるデモが続いています。
タイのバンコクとよく似た、あるいはまねをしたのでしょうか、パキスタンのクリケットの往年の名選手イムラン・カーン氏率いるパキスタン正義運動という政党が中心となり、突然に一年前の総選挙で不正があったと言い出し、シャリフ首相の退陣と選挙のやり直しを求めてデモがラホールで始まりました。
そのデモにイスラム教の指導者タヒルウル・カドリ氏も加わり、行進がイスラマバードの中心部に達したようです。カーン氏は税金や公共料金の不払いを国民に呼びかけています。
なぜ一年前の総選挙の不正が今になって持ち出されたのかなど、わからないところもありますが、一部にはデモに対する軍の関与も指摘されています。
シャリフ首相はムシャラフ陸軍参謀長が率いるクーデターで失脚し、昨年、首相に返り咲いた後、ムシャラフ元大統領を訴追して軍との対立が取りざたされていました。
シャリフ首相は5月に行われたインドのモディ首相の就任式にパキスタンの首相としては初めて出席し、両国の雪解けが進むと期待されていました。しかし、パキスタン軍のなかにはインドとの緊張緩和が進めば存在感が薄れ、予算が縮小されるなど対立をあおった方が軍としては得策と考える勢力もあるようです。
さらにインド駐在のパキスタン大使が印パ両国が対立するカシミールで、インドからの分離独立を目指すカシミールの組織と接触したとして、8月25日に予定されていた外務次官級の会談が中止になりました。
また、8月23日にはインド北部のジャムカシミール州でパキスタン軍が迫撃砲を打ち込み、インド側に12人の死傷者が出るなど緊張が高まり、インド側では3000人近い住民が避難しています。
一部には1971年以来の激しい砲撃が起きているとの報道もあります。
山内康一代議士が8月25日のブログ『報道量の少ない理由?』で早速、両国の緊張を取り上げていますが、なかなか日本では報道されません。
おいしいマンゴープリンを食べながら、パキスタンに想いを寄せました。