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ちょっと待った、金融庁
2011.07.26
7月14日、震災復興特で僕が質問している裏で、平将明代議士が決算行政監視委員会で質問に立った。
その中で、貸金業法改正の影響について、金融庁がデータを正しく解析していないことについて触れている。
金融庁は、お金が借りられなくて闇金にいった人は減っているという。その根拠は、金融庁の調査によると、法改正の完全施行前の調査ではお金が借りられなかった時に3%が闇金にいった、しかし、改正後の調査では0.3%、その半年後も2.1%と減っているという。
しかし、この調査、正確に内容を見ると、最初の調査では、過去三年間にお金を借りることができずに闇金にいった人を聞いている。その結果3%。
そして完全施行の『五ヶ月後』に、完全施行後にお金を借りることができなくて闇金にいったという人を調査をした数字が0.3%。
三年間で3%という数字と、五ヶ月間で0.3%という数字を比べて減っていますというのは、おかしい。
そして完全施行の『十ヶ月後』の数字が2.1%。改正後一年も経っていないのに、三年間で3%という数字が、十ヶ月で2.1%。
つい先日はNHKが七人のグループが五千人に対して五億円を違法に貸し付けていたのを検挙というニュースを流している。
お客さんがたくさん流れてくるもんだから、闇金も客を選別するようになった。返済に困るような人には闇金も貸さない。きちんと返す人だけを選んでも十分に商売になるもんだから、闇金もきつい取り立てをやる必要がなくなってきた。ソフト闇金の時代だ。
金融庁は非常に後ろ向きだが、貸金業法の改正は避けて通れなくなっている。