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強者のルールメイキング
2010.12.17
もし民主党がベストメンバーで組閣をしたら確実に入閣するだろうという四人のメンバーの入った勉強会。そこで、雑談の中で来年の国会はいつから始まるのと尋ねた。
たろうちゃん、逆にいつから始めたらいいか教えてよ。
なんじゃそりゃ。
召集する十日前に官房長官が議院運営委員会に行って召集を告げなければいけないんだけど...。
ははあ、なるほど。
結論から言えば、一刻も早く国会を開くべきだ。一刻も早くセンゴク官房長官に議運に来てもらって、手続を進めるべきだ!
今、自民党がやるべきことが二つある。一つは、停滞している党内改革を思い切って進め、自民党政権になったらこうするということを明確に国民に伝えることだ。
もう一つは、政局における現在の強い立場を利用して、参議院の権力を抑制するためのルールを作ることだ。
強い立場にある時こそ、その力を縛ることができる。
僕が結婚した時に、オヤジがこういった。
夫婦喧嘩をした後に仲直りしようという時は、悪い方はなかなか謝りにくい。だからそういうときは、悪くない方が先に謝れば、もう一人も素直に謝れる。
なるほど、だから、うちではオヤジがいっつも謝ってるんだね。
ねじれ国会が今後も続くことを考えれば、どんな政権でも安定のためには、参議院の力をコントロールしなければならない。青木独裁体制を一掃した今の自民党参議院だからこそ、参議院の力を抑制して、政権を安定するしくみを創り上げることができる。
反対に参議院の力で政権を倒せば、その後の政権は参議院に倒される。今でも参議院第一党は民主党だ。
民主党は国会運営で困っている、というか、恐れおののいている。だからこそ、自民党が将来のことを考えて動くべきだ。政権交代した後に、全く同じことが起きるのを防ぐために。
だから、まず、菅首相が、かつての額賀問責は過ちであったことを認めて謝罪する。自民党はそれを受け入れ、与野党は参議院での問責決議を将来にわたって封印することに同意する。そして、センゴク官房長官が議運に足を運んで、来年の国会の早期召集を伝える。
与野党は、来年度予算と税制についての議論をスピードアップし、必要な修正をして成立させる。
それが国民のための政治だ。
あわせて国会の本会議、委員会での言葉遣いに関するルールを策定すべきだ。相手をののしるような発言は懲罰の対象として、懲罰委員会にかけずとも議長が何らかの罰則を科すことができるようにすべきだ。マナーを守って厳しく議論するのが政治家だ。
今朝の予算と税制に関する自民党の会合で、需給ギャップを解消するために財政出動をして公共事業を増やせという議論がまだ出てきたのにはびっくりした。このまま古い自民党に戻るのか。
参議院選挙、補欠選挙の勝利と民主党のていたらくで、古い自民党がまたぞろ首をもたげてきた。ここは総裁の強いリーダーシップが必要だ。変わらない自民党に国民の支持はない。