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再仕分け?
2010.11.11
再仕分け?
なんじゃそれ。
民主党のマニフェストは、政府の無駄を省いてひねり出した財源で新しいことをやりますとうたったはずだ。その無駄を省く作業の一つが事業仕分けではなかったのか。
だから民主党の政務三役は、自分たちが国民にマニフェストで約束したことをやるために必要な財源を出すために、自分たちのリーダーシップで役所の予算を切るのが仕事のはずだ。
それなのに、最近、政務三役が役所側に立った発言をしているシーンがテレビでも目立つ。
事業仕分けで無用と言われたものを、率先して廃止して、マニフェストで約束した事業をやるのが政務三役の責任ではないのか。それなのに、マニフェスト、つまり国民との約束よりも、官僚との関係を重視している民主党の政務三役が多すぎないか。
なにが再仕分けだ。自分たちの政務三役が国民との約束を反故にして、官僚たちと結託していますというだけではないか。さっさとそいつらをクビにして、本気でマニフェストを実行しようという政治家を後釜に据えればいいだけのこと。ま、もし、そんな人物がいればの話だが。
こういうことまで「仕分け」などというのは事業仕分けに対する信頼をぶちこわすことになる。国の事業仕分けを始めた者として、断固抗議する旨の記者会見を開いた。
この臨時国会は、12月3日で閉会する。延長がなければだが。とすると、その前の参議院の本会議は12月1日。決算重視の参議院とすれば、その日までにきちんと平成20年度の決算の審査を終えたい。
参議院はすでに本体の決算はほぼ審査を終了し、後はテレビ入りの締めくくり総括のみを残すだけ。だが、平成20年度の予備費の審査が残っている。
決算は、内閣が衆議院と参議院それぞれに、別個に提出する。だから同時並行で決算が行われる。しかし、予備費は法案と同じで、衆議院が審査して可決して参議院に送る。
だから、衆議院が早く予備費の審査をして参議院に送らないと、参議院は予備費を含めた平成20年度決算ができない。
11月15日の補正予算が衆議院で可決される予定だ。16、17日は衆議院、参議院でAPECの報告と質疑が行われる。参議院予算委員会での集中審議も行われる。そして18日をとりあえずのめどとして、補正予算審議が参議院で始まる。と、出口は24とか25日。補正予算の審議中は財務大臣を決算委員会に呼んでこられないから、予備費の審査はできない。とすると、16か17日に衆議院で予備費の審査をやって参議院に送付しておかないと、参議院で予備費の審査をやって、決算本体の締めくくり総括やって、12月1日の本会議に間に合わせられない。
ということで、参議院から予備費を早くやれとの声が衆議院に届いてくる。そうはいっても16日、17日のどこで財務大臣の日程をとることができるのか、それにかかっている。うーん。