内輪もめではない
2010.03.06
自民党は内輪もめをしない方がいいと言う人がいる。
内輪もめではない。
執行部は明らかに間違った方向に進んでいる。たとえば誰が予算委員会で質問に立つか、誰が自民党を代表してテレビの前で話をするか、予算委員会で政策を議論するか政治とカネの話をするか、予算委員会で審議拒否をするか...。
国民の大多数が、そして党内の大多数が間違った方向に進んでいると思っているときに、それを口に出して議論しないのは間違っているし、党の将来を誤らせる。
もし、国民や党内の大多数が、正しい方向に進んでいると思っているときに、その方向は間違っていると声を上げても、その声は無視されるだろう。
明らかに間違っているときに、間違っていると言えば、その声は取り上げられる。
だから今、執行部はこれまでの過ちを認め、それを正すべき時に来ている。それをやらなければ過ちを正せという声は、一層大きくなるだろう。過ちを正さなければ、党が誤る。
内輪もめをするなという声は、いつも流れに逆らって何かを守ろうという声だ。
正すべきものが正されないから党が割れているように見える。正しく物事が行われていれば、それに逆行する声は消え、内輪もめのように見られることもない。
だからといって、去年の総裁選挙に名乗りも上げようとしなかった人が、いきなり総裁に辞めろと言うのを聞くと、僕個人としては違和感がある。言うのは勝手だが、ならばなぜ、去年の総裁選挙に名乗りを上げなかったのか。
僕も西村さんも、いろいろと言われながらもルールに沿って総裁選挙に名乗りを上げ、自分の主張を訴えた。
僕は少なくとも総裁の進退を云々するよりも、総裁に党内の体制を一新し、進むべき方向に党を進めるように求める。早ければ早いほうがよい。
総裁に辞めろと言うならば、総裁のリコール規定に則って、リコールを求めるべきではないか。