魂を売った議員?

2010.02.06

僕がワシントンにいることをインターネットで知ったある専門家が電話をくれた。

ワシントン市内のスタバでコーヒーを飲みながら情報交換。

再生可能エネルギーが欧米で投資を集め、一気に技術革新がおころうとしているのに、なぜ日本はいまだに古い電力会社と経産省主導のエネルギー政策なのか、と。

日本の民主党政権は、選挙後のどさくさで定められた政省令をそのまま変更せず実施してしまったり、すでに経産省の政務三役は官僚に取り込まれているとの評価だ。

フクヤマ、タジマといったエネルギー問題に取り組もうとしている民主党の議員に対しては、党内や経済界から様々な批判が行われ、ホソノ議員に至っては、ラーグ視察を材料に、電力総連の票が欲しいのか、あるいはそこと和解して小沢幹事長に取り入っていきたいのか、魂を売ってしまったと手厳しい。

結局、日本の電力会社はこれまでの重電体制を維持していこうというだけだし、鉄鋼と電力が経団連の中で25%削減に反対を扇動している、と。

日本のエネルギー政策はゆがんでいるようにみえるらしい。

午後国務省へ。日本デスクと韓国デスク合同で北朝鮮の核抑止について議論。国務省も、きちんと説明する、わかりやすく説明することに前向きではないような印象を受けた。

ドノバン国務次官補代理との会見で、日米同盟を深化させようとするならば、専門家の同盟から国民にきちんと説明する同盟に変更していかなければならないと話し合う。

普天間問題についても意見交換した。

夜は、今回のNational Prayer Breakfastの最後のイベントとなる夕食会。

司会はテネシー州選出のザク・ワンプ下院議員。かつて彼が来日したときに、子供にポケモンカードを買わなくてはと言っていたのでうちのスタッフが最新のカードを段ボール箱一杯に買って送った。
その子も今や大学生で、夕食会に両親と一緒に参加していた。

ザクは今年の11月のテネシー州知事に向けて選挙活動中。

翌朝、8時半にダラス空港へ。雪が降り始め、ワシントンも豪雪になりそうだ。危機一髪のところで離陸する。



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