飲酒運転は公務中!?
2009.06.10
外務委員会。
朝9時から12時、午後13時から16時、そして採決。
条約四本の審議だが、今日のハイライトは最後の質疑者になった赤嶺代議士の最後の質問。
1950年代に、外務省は、アメリカと軍の公務とは何かということを議論し、定義づけている。
公務中の事件、事故は米軍が裁判権を持つから、何が公務がというこの定義は重要だ。
在日米軍人が、自宅から勤務地に通勤する途中は公務になる。
問題は、その通勤に飲酒運転をしていた場合だ。
日米合同委員会の合意は、飲酒運転していたからそれは公務とは言えないとは必ずしも言えない。
仕事上出席が必要な公式なパーティ等に出席して、そこで一杯引っかけて運転して帰宅するのは公務中だ、という結論だ。
この1950年代の合意がまだ生きていて、このルールで公務かどうかを判定しているというのが外務省の答弁だ。
もちろん社会通念が変わっているから云々とはいうものの、基本的なルールは変わっていない。
赤嶺代議士の質問に、外務省は答えずに、公開されていない資料のことは言えないと逃げた。が、赤嶺代議士は、その文書を持っている。(もともと国会図書館で公開されていた資料を、外務省が後から非公開にしたのだ)。
この質問が終われば採決だったが、委員長席から、外務省が答えないなら、採決はしないと再答弁を求める。
委員席からも、そんな昔のままのルールのはずないよ、と声が飛ぶが、局長の答弁は、飲酒運転でも公務中たり得る。
これでは日米安保に対する信頼は生まれない。地位協定と合同委員会合意事項の総ざらえでの見直しが必要だ。