必殺ヒロコスペシャル

2008.03.28

政治が社会の中のリスクを増やしている。
ガソリンスタンドを経営している方々から見れば、暫定税率の失効による混乱は、半年前には予想もできない、そして今だって信じたくないようなリスクだ。このリスクを創り出してしまったのは、政治の失敗ではないか。

期末に必死になって売上、利益の目標を達成しようとしている自動車ディーラーにとってみれば、3月31日という暫定税率の期限切れのおかげで、お客様に、4月まで待てば自動車取得税が下がってお得です、と決算前のラストスパートをかけなければならない時期を流さなければならなくなってしまっている。これも、政治が創り出したとんでもないリスクだ。

なにか国家にとって大切な目標を達成するために、あえて一部にご迷惑をかけることを承知して政治が決断し、そうなってしまったというのではない。政治がやるべきことをやらずに、政治の不作為で全く関係のない国民がランダムに、とんでもないリスクにさらされている。大変に申し訳ない。

かつて小泉内閣で、道路特定財源を一般財源化しようという議論があったときに、党内は猛反対だった。党本部の会合で、一対二十四というときがあった。(一般財源化賛成が河野太郎一人で、あとは全員反対)次の日、片山虎之助参院幹事長から、君はやっぱり相当変わっているなと言われた。柴山昌彦代議士も安倍政権で、同じような経験をしている。

僕らから見れば、今日の福田総理の記者会見で、平成二十一年度から道路特定財源は全て一般財源化というのは、ワァーオという感じだ。あのころ、一人で袋だたきにあっていたことを考えれば、隔世の感がある。

そして、中期計画も抜本的に見直し、公益法人も改革する。

もし、国民に迷惑をかけず、これだけのことが全て達成できれば、政治のものすごい決断ではないのか。
まったくランダムに、ガソリンスタンドを倒産の淵まで追い込み、そして自動車ディーラーや金融機関等に突然の災難を振りかけてまで、政治が結論を出さないということで本当に、良いのだろうか。

国民のために二兆六千億円の減税を勝ち取るのだといっている間にも、その国民の中に政治リスクに直面させられている人がいる。
百匹の羊の中で、一匹が迷子になったら、その一匹をどうするのが政治なのだろうか。九十九匹が少しおいしい草を食べられるのだったら、一匹を見殺しにするのが、良い羊飼いなのだろうか。

民主党の仲間とこの状況を上手く切り抜けるための提案を考えていた。
京都議定書を考えて、税率は維持するが、一般財源化し、中期計画は縮小する。地方には迷惑をかけない。今日の総理の記者会見とほぼ同じ内容だ。

だが、もう一つ案があった。税率は維持するが、国民の負担を二兆円削減し、そして同時に地方活性化にもつながる。
真夜中近くに、相手方の言う数字が合うかどうか計算しながら、なるほど、これが政治家の案だよなと感動した。
知恵は絞れば出るもんだと感心した。
(それまでさんざん環境、環境といいながら、こういう場面になるとガソリンは価格弾性値が低いなどとさっさと方向転換する奴もいれば、死ぬほど考えて、答を出す奴もいる。ずっと同じように評価してきたし、仲間だと思っていたのだが。)
そう、名付けて、必殺ヒロコスペシャル!

自民党側には、いやこれは理念が違うという声もあったが、そうは言いながらも一つの案としての評価はせざるを得ないものだった。
これはテーブルに載せて国民みんなで議論する価値があると僕は絶対に思っているが、要するに、小沢さんは暫定税率即時廃止以外は認めないということなので、日の目を見ない。

ヒロコ、背中を押してやってくれ。

こういう選択肢も出して、国民に不必要なご迷惑をかけることなくこの国を前に進めるのが政治の仕事ではないのだろうか。



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