在日ブラジル人の明日を考えるシンポジウム
2007.12.24
サンタさんへ
ウルトラマンメビウスにへんしんするメビウスブレスをおねがいします
ペシ坊がサンタさんに手紙を書く。いつの間にかウルトラマン関係のカタカナが書けるようになっていることに驚く。
と、テレビで、世界中からサンタクロースに手紙が届いてますという北欧のレポートが流れる。それを見たペシ坊、半べそをかきながら、ぱぱ、ぼくのおてがみまだここにあるよ。
大丈夫、パパは今晩、サンタさんと会うから、その時に直接、渡すから、全然大丈夫。でも、この前、パパがサンタさんにあったときに、ペシ坊はミルクをちゃんと飲んでいるかなっていってたよ。(これなら偽証罪にはならないと思うけど)
あわてて冷蔵庫からミルクを出してコップ一杯を飲み干すペシ坊であった。
かつて河野太郎事務所でインターンをした若者が集まって、クリスマス会。
一番結婚しなさそうだったやつがフィアンセを連れてくるので、その前後の世代が集まる。
すでに子育て中が二人もいるし。
インターン経験者から官邸の総理番が三人も出て、今でも官邸に行くと元うちのインターンが今日はなんですか、と尋ねてくるのはちょっと照れくさい。
土曜日は、明治大学のリバティタワーで、外国人政策研究所の主催で、在日ブラジル人の明日を考えるシンポジウム。
パネリストは、坂中英徳外国人政策研究所所長、多文化共生論の代表的な研究者である山脇啓造明治大学商学部教授、在日ブラジル人の代表的なオピニオンリーダーであるアンジェロ・イシ武蔵大学社会学部准教授と河野太郎。
河野太郎は、在日ブラジル人コミュニティの中では、なぜか誤解されて、極悪非道なやつだということになっている。
どうも日本政府が日系人の受け入れに失敗して、来日した日系人に大変なご迷惑をかけてきたという僕の発言が、後半がカットされ、日系人なんか受け入れたのは失敗だったと在日ブラジル人コミュニティに流れたらしい。
さらに、今後の外国人労働者の受け入れは日本語を重視すべきだという発言も、既に来日しているブラジル人のうちでも日本語ができないものは本国に送り返すべきだと主張しているというようにとられてきたらしい。
このシンポジウムで、そうした誤解が解けたのはうれしい。
日本国内のポルトガル語メディアがたくさん来てくれていたので河野太郎の真意がコミュニティにしっかり伝わるだろう。
最近では、婚姻の5%以上が国際結婚になってきている。どんどん外国人と日本人の混合世帯が増えている中で、国籍がないと戸籍はないとか、国籍がないと住民基本台帳には載らないというこれまでの前提で、外国人の登録の問題を議論しても意味がないということを申し上げる。
外国人が増えていく中で、混合世帯をしっかりと捉えていく、そして必要なサービスがきちんと提供されていくということは大切だ。過去を前提にして将来を議論するべきではない。
また、集住都市にとっては外国人に対するサービスの提供に必要な外国人登録の事務は非常に大事だが、多くの自治体では外国人登録は法定受託事務だからやっているというところもある。
例えば外国人が人口の3%を超えたら法定受託事務から自治事務に切り替えるとか、なんか考えなければいけない。
在日外国人の子供に対する教育の問題と日系四世(来日した三世の子供)の法的な位置づけの明確化は喫緊の課題だ。