死体の前で血だらけのナイフ

2007.03.23

お彼岸に一家で墓参りに出かける。
二十二日からは知事選挙も始まるし、しかたないから先に墓参りだけはしておくか。(いやべつにしかたないから墓参りするわけではなくて、喜んで行ってるんですよ。おふくろ、元気?)
このごろよろよろと歩き出したペシ坊のいとこのオマメも参加。
だけどこけて泣いたのはペシ坊のほう。
昼食後に甘いものを食べながら、なんでこれおはぎっていうのと尋ねられ、じいじは、これはおはぎではない、ぼた餅だ。
うーん、それ、答えになってないよ。

知事選挙始まる。
四年間、現職知事と議会で対立してきた県議団を中心に、自民党神奈川県連は、半年前から知事候補者を選定し、県会議員だけでなく国会議員団や政令指定都市の市会議員団などと一致団結して選挙戦に臨む体制を整えてきた。
県連内で異存もなく、正規の手続きを踏んで党本部に推薦依頼を出す。
ところが、中川秀直幹事長、石原伸晃幹事長代理のところでストップがかかる。世論調査の支持率が低いから、と。
知名度の高いタレントを出すのではなく、能力のある新人を出すのだから、最初から知名度があるはずはない。しかし、連立政権できちんと選挙運動をしていけば、知名度も上がるし、支持率は間違いなく上がっていく。それなのに、知名度のない最初から支持率が低いと幹事長室がイチャモンをつけてくるから話はややこしくなった。

しかも、幹事長室サイドから、推薦依頼があったが推薦は出さないなどという話がマスコミにばんばん漏れる。
候補者の支持母体にも県連よりも先にその話が伝わる。
県連幹部の不信感は募る一方だった。
不思議なのは、党本部がやっているという世論調査の数字が全く示されないこと。県議選挙他にも役に立つ資料なのだから、数字を見せてほしいし、それだけの調査をやるならば地方選挙の項目も入れてほしいというのに、幹事長室サイドからは反応なし、数字もなし。
あげくのはてに世論調査の悪い他県の知事候補には推薦がでるし推薦いらないと言っている候補者には党本部の職員がはりつくという状況もあり、なんか党本部おかしくないかという声がわき上がる。
支持率を上げればよいのだから、党本部なんか気にせずにがんばろうとやってきたが。

で、告示日に、このありさま。
なんか幹事長室がいろいろと裏で密約を結んでいたから推薦がでなかったんだねという声が一般からも出始める。
死体の前で返り血を浴びて、血の付いたナイフを握っていたら、自分が犯人ではないと証明してもらわないと。
幹事長室が密約がなかったことを証明しないと密約説は消えないだろう。
神奈川885万人は参議院選挙で東京に次ぐ、第二の票田だ。
幹事長室がそれをいらないというならば、政界再編に向けてまっしぐらに進むことになる。



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