我が国の死刑について

2006.02.24

昨夜、法政大学大学院の教え子たち(いや、僕より年が上の人もいる)と食事をしていると、死刑の時って最後の晩餐に何を食べるのですかと訊かれる。

Q 日本では死刑囚の最後の晩餐には何が出るのか。
A 死刑の執行は当日、これを本人に告知する。朝、告知して午前中に執行されるようだ。だから、死刑前日の最後の晩餐というものはない。

Q 死刑台には十三階段があるのか。
A 死刑を執行される者が立っている床が開き、身体が落ちる。階段を上ることはない。

Q 死刑判決が確定してからどのような過程を経て死刑が執行されるのか。
A 死刑判決確定後、検察庁からの死刑執行に関する上申を待って大臣が確定記録を取り寄せ、判決及び確定記録を精査した上で刑の執行停止、再審、非常上告あるいは恩赦にあたる情状を検討し、これらに該当しない場合に死刑執行命令が出される。

Q 死刑判決が確定してから執行されるまでどのくらいの時間がかかるのか。
A 刑事訴訟法第475条第二項により、判決確定から六ヶ月以内に執行されなければならない。ただし、同項の但し書きにより、上訴権回復や再審の請求、非常上告、恩赦の出願がなされた場合は、その手続き終了までの期間は六ヶ月に算入しない。
死刑執行命令が出されてからは刑事訴訟法第476条により、5日以内に刑の執行が行われる。
平成7年1月から平成16年2月の十年間に死刑を執行された者について死刑判決確定後、執行までの平均期間は7年6ヶ月。

Q 死刑の執行は家族及び被害者の家族に通告するのか。
A 執行された者の家族に対しては執行後速やかに電話などで連絡をする。被害者の家族には通知していない。

Q 死刑の執行には誰が立ち会うのか。
A 死刑の執行は、その裁判を行った裁判所に対応する検察庁の検察官がこれを指揮する。検察官、検察事務官及び監獄の長又はその代理が立ち会う。

Q 死刑執行の事実はどのように公表するのか。
A 死刑執行後に、その当日、執行の事実と執行を受けた者の人数を公表する。



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