沖縄出張

2006.02.09

予算委員会の真っ最中に、紀子様ご懐妊のニュースを聞いた某大臣秘書官、あわてて「秋篠宮殿下ご懐妊」と書いたメモを大臣に差し出す。
大臣それを見て「ん、そりゃ男系だな」。

沖縄出張(2月8日-9日)。
那覇地検
那覇地方法務局
那覇公安調査事務所
那覇保護観察所
九州地方更正保護委員会第3部
那覇少年鑑別所
沖縄少年院
沖縄女子学園
沖縄刑務所
那覇拘置支所
福岡入国管理局那覇支局

沖縄の特徴は、覚醒剤事犯が少ない。
沖縄の暴力団は覚醒剤に手を出していないようだ。
未成年の女子の犯罪に覚醒剤は大きな影響があり、全国的に大きな問題だが、沖縄の場合、これがない。
少年鑑別所に女子が少ないのは覚醒剤問題が少ないことが要因の一つだ。

ピッキングもない。海に囲まれた沖縄はどうも窃盗団も狙いにくいらしい。

酒と道交法違反が大きな問題である。
モノレール以外の電車がなく車社会の沖縄の特徴は、酒気帯び運転そしてその再犯、無免許運転、そして無免許酒気帯び運転で実刑という坂道を転がる者が他県と比べて多い。
刑務所の受刑者の47%が酒関係。
窃盗に次いで道交法関係が多い。(他県では窃盗に次いで覚醒剤事犯が多い)
交通関係で執行猶予保護観察というのは沖縄が全国一位だ。
沖縄は夜が遅いということも影響しているのだろう。

DVが多いのも沖縄の特徴だ。
戦争とアメリカの統治の影響で新民法の適用が昭和32年まで遅れたことも関係しているのだろうか。

少年鑑別所に入所する少年の低年齢化も特色がある。
14歳未満の少年の割合は全国平均の六倍近い。
入所者の両親が離婚していない割合は35%。全国平均が約50%だから、離婚率が高いという沖縄の影響が出ている。

沖縄の少年は沖縄の少年院に原則送られる。(例外として共犯者は分けられる)
本土復帰の経緯などもあるが、食文化なども理由にあるそうだ。
沖縄の少年院では暴力団に関係ある少年は極めて少ない。
ボーイスカウト活動が少年院の中で行われ、更正に役立っている。

沖縄では電気ろくろが逆回転だということを那覇少年院の窯業科で知った。
沖縄の刑務所にはハブ捕り機が常備されている。草刈りの時期が危ないそうだ。
拘置所では、日本語のラジオと英語の米軍放送がスイッチ一つで切り替えられるようになっている。

沖縄の戦後が終わっていないということに愕然とするのが法務局である。
戸籍が戦争で焼失した沖縄(宮古、石垣などの離島を除く)では、今でも戸籍の確認、訂正が続く。
戦後、沖縄と福岡での戸籍の二元管理が続いた。
海外からの移民が帰国して戸籍を照合するとあわないこともあるという。
公図も同様である。地図が焼けた沖縄では、今でも修復が続く。
戦争中に米軍が写した航空写真まで動員しての作業が続く。
沖縄では土地家屋調査士が計測してそれに責任を持ち、それに対して銀行が融資することもあるそうだ。
この分野のスピードアップが必要だ。



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