2005年12月3日号

2005.12.03

第13回和歌山臓器移植研究会 学術講演会。
臓器移植ネットワーク 主席コーディネーター 小中節子
大阪大学大学院 医学系研究科 外科学講座講師 福嶌教偉衆議院議員 河野太郎
三人がそれぞれ講演。五百人以上入りそうな会場は満員、立ち見。

その後、参加した専門家と意見交換会。
心臓死はみんな死んでいるのかという問いかけが出され、ええっと思っていると、日本で移植を受けた人の中には二年間、本人の心臓は動いていなかった、つまり人工心臓だけで生き延びていた人がいる。移植後に、二年目で初めて自分の心臓が動いた。

心臓死が人の死なら、この人は二年間死んでいたのですか?
人工心臓をつけて移植を待っていた人の中に、脳出血から脳死になった人がいる。
脳死であり、心臓死なのだが血流はあり、身体は暖かい。
臓器提供を希望されていたが、脳波をとると人工心臓に反応し、ルール通りに脳死判定が完了できず。腎臓と角膜の提供にとどまる。

参加していた方々から、山内康一代議士が熱心に取り組んでくれているとのお褒めの言葉を頂く。
たしかに彼は僕と違って移植を経験しているわけではないが、他人の気持ちを思いやることができる人間だ。がんばれ山内。

和歌山視察。
関空、和歌山地検ほか、そして女子刑務所である和歌山刑務所。

和歌山刑務所は江戸時代に岡の牢と呼ばれ、その後、監舎、囚獄、徒刑場、懲役場、監獄、監獄署と名前を変え、刑務所になった。
施設は非常に新しいが、なんといっても定員オーバーが著しい。
500名定員のところに652名収容。
四割が覚醒剤、窃盗が26%、殺人が一割。平均で刑期が三年七ヶ月。受刑者の平均年齢は43歳だが、女性刑務官の平均年齢はぐっと若い。育児休暇中の刑務官が六名。
ここにも15カ国からの外国人受刑者がいる。
この刑務所には受刑者の敬老会もある。
また、根来塗りの職業訓練も行われているが、漆にかぶれないことというのがまず第一の条件だそうだ。
残念ながら、かなりの確率で三年目までに受刑者の再犯が起きてしまう。

入管に関するプロジェクトチーム立ち上げ。
移民政策から羽田空港の入管待ち行列の短縮まで幅広く担当する。
羽田空港の日韓シャトル便は、シャトル便といいながら長時間の入管待ち行列があり、とりあえず月曜日からこれを半減させる。



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