2005年10月4日号

2005.10.04

外交部会。
ODA白書の中で民間モニターが触れていることは、インドのマドラスへ供与されたCTスキャンの機械の問題。
インドのマドラスの病院に供与されたCTスキャンの機械がこの二年間稼働していないことが指摘され、外務省はインド側がメンテナンスすることになっていて、受け入れ国側のミスだと説明したらしい。
日本国民の血税を使って供与した高額器械がメンテナンスの不備で稼働していないからといって、あっちの国のせいです、の一言で片付けられてはたまったものではない。

問題意識1
二年間も使えないまま放置されていた機械が本当に相手国の必要としていたものであったのか。
メーカーとコンサルタントが相手国とつるんで必要な機械ということにして要求させたのではないか。
そう疑われても仕方ない案件はかなりある。

問題意識2
何年も前に、高額器械を供与したら、外務省は消耗品とスペアパーツの発注をモニターすべきだと提案した。
発注されるべき消耗品とスペアパーツが発注されなければ、何かが起こっている。大使館の人間がチェックしにいける。
外務省は僕のその提案を握りつぶした。
何年かに一度のモニターと称するチェックに引っかかれば、その時点で動いているかどうか確認できる。が、引っかからなければそれきりである。
なぜ、スペアパーツと消耗品の管理をしないのか。管理をすれば稼働率の低いことがばれるからだと言い放ったメーカーの担当者がいた。
キャリア官僚はそんなつまらないことをやりたがらないのだといった人もいる。
いずれにせよ血税がマドラスでほこりをかぶっているのだ。

外務省に、ODAで納入した高額器械の一覧表の作成を依頼した。
どの程度管理されているのかチェックしたい。

管理したくとも人が足りないという外務省の官僚がいる。
管理できるレベルまでODAを削減すべきなのだ。

ODAを増やすべきだという国際派気取りの自民党議員もいないわけではない。しかし、彼らは間違っている。



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