2005年4月19日号

2005.04.19

先日の晩、愛妻がペシ坊を寝かしつけようとしている時に電話のベルが鳴る。
ペシ坊を起こしちゃいけないので間髪を入れずに電話を取るとかすれた声の英語が...
「アブ・マゼンの友人だが...」
思わずのけぞって窓の外を見る。まるでボーン・アイデンティティーの世界だ。
(カーテンが閉まっていたので、窓の外は見えなかったが)
いったいお前は誰だ、どこから電話してるんだ!!
が、電話の主は意外と弱々しく、うーん困った困ったという感じだった。
で、どうしましたと問いかける。
すると、ジャイカがパレスチナの政治に干渉しようとするのはなぜなのか?
はあ?
JICAがなぜパレスチナの政治に干渉するのか?
そんなこといきなり知らない人から電話で言われても...。

で、それとなく外務省の人に、なんかアブ・マゼンの筋からJICAが干渉してくるって電話あったんすけど、これどういうことすかねぇ(どこがそれとなくだ)
金でしょうそういうのは。利権がらみでいろいろあるんでしょう、あっちは。
はあ、なるほどね。

で、この月曜日である。
定員88人のPLCには59人のファタハの議員がいる。さらに6人のファタハ系の議員がいる。
民主化セミナーというのに4分の3以上をしめるファタハ議員が一人で、19人しかいない独立系と称する議員の中から5人が来ている。
外務省は(日本の外務省は)この六人の議員の経歴すらわかっていない。ではなんでこの六人なのかと外務省に尋ねると、それはPLCが選んだメンバーなんです。

で、PLCにどうやって選んだのかと突き詰めていくとおかしくなる。
PLCの選考基準は何かって、JICAのリストに載っているかどうかさ、と吐き捨てるように言う人間もいる。
なんかどうなっているのかとパレスチナ自治政府にコンタクトすると、驚いたことにパレスチナ自治政府は全くこのメンバーが訪日することを知らなかった。まさに、はあっ?である。
で、こっちのパレスチナ代表部に電話すると、同じようにこんなプログラムのことは知らなかった!たまたま訪日した議員の一人が旧友の大使に電話したから大使が知って、びっくりして、本国に問い合わせたら、何のことだという反応だったらしい。

で、日本の外務省の中東アフリカ局にどうなっているのと尋ねるのだが、回答不能のため、経済協力局から返事します!

(アブ・マゼンというのはアッバス大統領の別名だ。かつてパレスチナゲリラは本名を使わず、アブなんとかと名乗っていた。アブというのは誰々の父親という意味だそうで、河野太郎はアブ・ペシになる)



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