2004年3月3日号

2004.03.03

シリアのダマスカスで開かれたアラブ国会議員会議(本部はダマスカスにある)に出席してきました。
アラブ各国の議会(形態はさまざまですが)の議長と議員が参加する会議に日本から初めて招待を受け、オブザーバー参加しました。
日本とアラブの若手の政治家の交流を目的として僕が一昨年から提唱している JALN(Japan-Arab Leadership Network) に対するアラブ国会議員会議及び各国議会からの支持を取り付けるのが主目的でした。
さらに会議の2日目に全体会議の中で日本の国会議員としての演説をする時間をいただくことになり、先週は、そのスピーチを書くのに結構な時間を使いました。ふだんは原稿を読み上げるスピーチはやらないのですが、英語からアラビア語の同時通訳に事前にスピーチの原稿を渡す必要があったので原稿をつくりそれに沿ったスピーチをやらざるをえませんでした。

土曜日の午前11時に成田を出て、アムステルダム経由で日曜日の午前一時にダマスカス着。
日曜日の十時から開会式引き続き会議。
月曜日も一日会議で、夜九時からのアサド大統領主催(でも本人はいない)の夕食会まで出席し、日付かわって火曜日午前二時ダマスカス発、アムステルダム経由、水曜日の朝九時二十分成田着の強行軍でした。
全体会議の合間にシリアの情報大臣、アラブ国会議員会議の事務総長、シリア、レバノン、サウジアラビア、エジプト、UAE、クウェート、バーレーン、オマーン、カタールなどの議長または代理と個別に時間をもらって、JALNへの協力の依頼と中東情勢に関する意見交換をし、シリアのテレビ局二つとのインタビューをこなしました。
二日間で、当初の目的はきっちり果たし、実りの多い出張でした。

日本から本当に議員が参加したというので、非常に暖かいおもてなしでした。
アラブ各国議長の演説の後、オブザーバーの演説になりましたが、ラテンアメリカ国会議員会議(中東と南米の関係は極めて強く、レバノン人は百万人単位で南米に在住し、シリア人も十万人の単位でやはり南米に住んでいる)、IPU、アフリカ議員会議などの正式な機関の正式な代表の前に日本の一国会議員として参加した河野太郎が演壇によばれ、EU代表の次に演説をすることになりました。日本に対する期待の大きさが現れているのではないかと思います。

会議そのものは極めてアラブ的で、では十五分のコーヒーブレークと議長が宣言すると、一時間半のコーヒーブレークになり(その間に各国の代表団に話をつけて議長との会談に持ち込むことができたので、ありがたい時間ではありました)、では昼食の後は四時から会議を再開すると議長が宣言しているのに、四時にまだ宿泊先のホテルにはたくさんの代表団がいたり(こっちもそれをよんで遅れていきました)、十分程度の演説のはずがみんな時間を気にせずに好きなだけ話し、もちろんオブザーバーの演説の日程などは事前には決まっているはずもなく...。
でも、会談を頼んだ議長は、会議を抜けてきたり、コーヒーブレークの時間を割いてくれたり、サウジアラビアのように代表団の泊まっているウイングに呼んでくれたり、全員が会って下さいました。
日本もやる気があれば、いろいろな議員外交ができるという確信を持って帰ってきました。

九時二十分に着陸し、十時十三分の成田エクスプレスに乗り、十二時半からギリシャ大使公邸での昼食会、三時から宮崎秀樹参議院議員と臓器移植法の改正案の詰め、四時から環境省提出の四本の法案の部会と政審、総務会の準備、五時から公明党と消費者保護基本法の改正案の法案作成協議、六時からテレビの取材。
うーん、ちょっと時差ボケ。



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