2002年6月19日号

2002.06.19

六月十九日。
09:30 住民基本台帳ネットワークに関して総務省の担当課の対応について。きちんとした説明資料が出てくるのが遅い。施行前この制度に対する疑問点を解消しておく必要がある。

09:50 質問主意書への回答の決裁。今の主意書のシステムは、閣議決定を経て、内閣が答えるシステムになっているため、役所は回答をつくりあげるよりも、他省との協議と法制局との打ち合わせなどに時間をとられる。担当する役所が速やかに答えられるような仕組みを考える必要がある。

10:00 ミャンマー民主化運動に関係するNGOと在外ビルマ人組織の幹部。スーチー女史の近況やタイとカレニー州の国境紛争についてのブリーフィングをうける。

11:00 平塚市議会議長と経済産業大臣を訪問。

11:30 アメリカの外交評議会のシニアフェローと昼食。日本の意思決定の二重構造について議論する。
驚いたのは、バージニアで教鞭をとっている旧友のレン・ショッパが、アメリカを代表する日本研究者のように扱われ、レン・ショッパ曰く、あーだこーだ、と。彼と一緒にご来光を拝みに富士山に登ったときを思い出す。今度、ゆっくりお話を伺わなければ!

13:00 本会議。まず、会期延長について。民主党以外の野党は出てこない。出席して、議論し、反対ならば反対投票をするのが筋だろうが。小沢一郎式の政治手法か。
次に、鈴木宗男代議士の逮捕許諾。ここで欠席していた野党がぞろぞろと入場。会期延長は出席しないが、ここは来るというのはスタンドプレー以外の何物でもない。
全会一致の異議なし採決で可決。
ただ、よく考えると、こうした採決は、記名投票で行うべきだろう。
一人でも反対する議員がいるかもしれない。議運で各党の賛否を述べるというのは、許諾請求を軽く考えているような気がする。議員一人一人がきちんと判断すべき問題だろう。法務大臣からの説明や本人の弁明も本会議でやるべきなのかもしれない。
テレビであるキャスターが、公務員は起訴されると休職にできるのだから、議員も起訴されたら休職にすべきと、暴言をはいている。
それがまかり通るならば、権力を持っている者が、権力を乱用すれば、民主主義が壊れてしまう。行政府と立法府の違いを理解してほしい。
メディアも自分に関係する法律や再販制度の問題では大騒ぎをするのに、民主主義の根本に関わる問題でもキャスターの思い付きがそのまま放送されるのは、いかがなものか。
相変わらず、議員辞職勧告決議案を採決するしないの議論。どのマスコミがどういう報道をするか、民主主義についてどう考えているのか、しっかりと見極めよう。
二十一日に採決なら、退席する。

14:00 雑誌の取材。

15:30 国際的な軍縮に関する議員ネットワークの立ち上げに関する打ち合わせ。日本の場合、英語の情報はほとんどの議員に無視されてしまうため、いかに日本語化するか、という問題がある。
また、ネットワークで、情報のやりとりをしようということだから、日本からどういう情報を発信するかも考えなければならない。

16:00 ドイツSPDのヴィチョレク連邦議会議員と意見交換。
特に、党の政策をつくるための党員、地域支部、党大会の果たす役割に関して。
自民党の場合、まず、党の政策自体があいまいであり、党大会はシャンシャンで終わるようになっている。地域支部や党員が、党の政策について意見を言えるような仕組みにもなっていない。党本部と国会議員が、地域からかけ離れたところで、勝手にやっているといわれても仕方がない。このあたりを改革する必要がある。

17:00 太郎塾のプロジェクトブリーフィング。

18:00 テリー伊藤さんと雑誌の対談。

19:00 友人と夕食会。



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