2002年5月31日号

2002.05.31

某週刊誌の取材。
 国会日程を考えると、どうしても移植手術は四月十六日でなければならなかったから、手術日の変更を断ったのではないか?
 はあ?
 一体なんのこっちゃ、と思っていると、むちゃくちゃな言いがかりだった。
 曰く、四月十四日に東京で脳死のドナーが出た。肝移植の順番待ち一番の患者は、信大にいた。しかし、その患者への手術は行われなかった。それは、河野洋平が手術は予定通り十六日にやれといったからだ、と。
あっきれたを通り越した。
移植の順番待ちとは、ドナーが出たときの選択権の順番のこと。四月十四日のドナーの肝臓は、医学的な問題で、選択権一番の患者から七番目の患者までは、パスして、結局、順番が八番目の患者が選択した。信大に入院していた患者は、家族からの生体肝移植の話が出ていたので、医学的な問題がありうる移植よりは、生体肝移植を検討することを選んだ。こんなこと、ちょっと取材すれば、すぐわかることではないか。
そんな確認もせず、信大の移植班に対する全く根も葉もない誹謗中傷になりかねないことを平気で聞いてくる神経がわからん。
手術日をそれにあわせるほど国会日程がわかるのならば、いの一番に、小泉総理が日取りを知りたがるだろうし。
ホント、頼むぜ、マスコミ。

労働力調査。
総務省の統計局は、私の担当です。
完全失業者数は375万人。内訳を見ると、失業者が世帯主である数が108万人と過去最高になる。非自発的な失業も増加し、完全失業率は前月と同じであるが、内容は厳しい。
就業者は、前月比94万人減。サービス業だけは、二十六ヶ月連続して就業者が増える。社会福祉、特に高齢者福祉・介護の分野が増加。
1−3月の完全失業者360万人のうち、失業期間三ヶ月未満は36.3%、一方、失業一年以上は30.4%。

成田空港の出国について、法務省。
法務省は、列の一本化に反対。歩く距離が長くなる、今でもそんなに差がない等などの理由で。
議論の結果、もう一度、法務省で再検討すると同時に、諸外国の空港と所要時間などを比較し、成田空港での目標を設定することに。
法務省だけでなく、空港公団、税関、検疫等などを全体的に改善するためのアプローチが必要だ。もちろん、審査官の定員の査定は総務省だし。

ウイルス性肝炎に関する超党派の研究会立ち上げに向け、呼びかけ人をまず募る。
研究会では、肝炎ウイルス検査のあり方、HCV・HBV感染者の標準的治療法の確立、わが国におけるインターフェロン・リバビリン治療にかかる費用総額の見込みとその負担のあり方、採用時などでのウイルスマーカー検査の導入禁止、肝硬変および肝臓がんの標準的治療法の確立、ウイルス性肝炎に関する新薬・新治療法の開発支援、ウイルス性肝炎による肝硬変・肝臓がんの治療としての肝移植のあり方と費用負担のあり方、ウイルス性肝炎に関する情報発信等をテーマにする予定。



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