2002年3月6日号

2002.03.06

平成十四年度予算案、衆議院通過。

八時、佐藤国連大使と朝食会。邦人職員の採用と国連改革の進行状況について。まず、アメリカをどう動かすか。
国連改革と地位協定の改定の両方で、この夏はアメリカ議会を行脚する必要がありそうだ。国連改革では、外務省も役に立つだろうが、地位協定の改定に関しては、ほとんど役に立ちそうもない。日米同盟の強化に、地位協定の改定が必要だという声は、アメリカ側からも聞こえてくる。

第二次大戦中の米人捕虜の対日企業訴訟の問題で、ワシントンのシンクタンクが五項目の解決策を出している。
一、米国政府が財団を設立し、第二次世界大戦に出征した米国軍人に関する記念事業を行う。
二、日本企業がこの財団に拠出金を提供する。
三、コックス・ビンガマン法案を成立させ、POWとなった米国軍人に一人二万ドルの補償をアメリカ政府が支払う。
四、現行法を改正し、アメリカ国民でないものが、アメリカ国外における第二次世界大戦中の補償問題で、米国内で裁判を起こせないようにする。
五、原告側が訴訟を取り下げる。
この問題は、取り扱いをあやまると大きな問題に発展する可能性がある。
サンフランシスコ平和条約を盾にした法律的なアプローチのみで良いとは思えない。

10時過ぎから大臣の答弁レク。
11時30分に首相官邸で総理と有事法制に関して。十一時にオーストラリアのサウスコット議員が総務省に訪ねてきてくれて、話し込む。おっと、官邸へ大急ぎ。総理の執務室の前には相変わらず、大勢のマスコミが首相への面会者のリストを作るという名目で油を売っている。今、河野太郎代議士が駆け足で飛び込んでいきました、要件は不明、なんて連絡をしている記者がいる。ホント、暇だね。
石破代議士、桝添、山本両参議院議員と、総理に、有事法制に関して、テロ、自然災害でもしっかりと民間人の安全を守れる法制をつくるべしと提言。総理から、北方四島の支援委員会について、党でも調べてくれ、と。

総務省のホールで消防庁の音楽隊のコンサートが昼休みに行われる。おそばをかっこんで、党本部の政調会長室へ。地位協定に関する勉強会メンバーで、党の組織として地位協定の改定を扱う小委員会の設立の件。

二時、衆議院本会議。予算委員長解任動議。ガス抜き。

田中真紀子代議士の法案に対する総務省の事務方のコメントやら、総務省傘下の公的宿泊施設に関するレク。ちょっと、閣議決定との問題があるのではないか。

六時過ぎに役所を出て、議員会館へ。あかねのチキンカレーを五分で食べて、総務委員会へ。三時間コースで地方税法と地方交付税法。
九時半、委員会はまだ続くが、本会議の予鈴が鳴る。委員会の採決が終わり、本会議場へ。
九時四十分、本会議始まる。
記名で予算案の採決。他四法案の起立採決。十一時過ぎ散会。お疲れさま。
明日の参議院予算委員会、答弁があたる。質問が三問、想定問答が一つ。



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