2000年4月23日号

2000.04.23

これだけ一つの通常国会に上程される法案が多いと、そのすべての内容を把握している国会議員なんかいない。とはいうものの...
クローン禁止法案にクレームが閣内からも出ている。人間のクローンを造ることを禁止し、違反すると懲役七年だったかという法案だが、もし、クローンを造ってしまったときにどうするのかということにふれていない。
法律違反を承知で実験をして、クローン人間を作り出す科学者が出た場合、そのクローンは、どうなるのか。初期の段階ならターミネイトするのか、それともそれも殺人になるのか、相続なんかはどうなるのか、etc.某政務次官は声を上げて反対。
外務委員会理事会で、このごまめの歯ぎしりが問題に。
例の日切れ法案の審議日程を巡る内容を紹介した部分で、もともと日切れ法案を3月24日に審議した方がよいと言ったのは野党で、それを29日でいいと与党が先に延ばした。
それがあとになってやっぱり24日にしてくれ、というのは、まず与党に非がある。そのことをごまめの歯ぎしりにもちゃんと書いてくれ、と民主党の玄葉理事。その件についていろいろ議論があったが、最後は鈴木筆頭理事が、河野君、鈴木が謝ったとごまめの歯ぎしりに書いてこの件は落着にしようと。
委員会審議の問題は、まだまだあって、外務委員会にかかる条約すべてに民主党がつるしをかけている。(つるしとは、本会議で趣旨説明をやってからでないと委員会に付託しない、つまり委員会で審議できない)
しかし、本会議で趣旨説明される条約なんかひとつもない。結局、どこかでつるしはおろされる。条約につるしをかけて、委員会での条約審議を引き延ばす、あるいは、条約審議をやるなら一般質問をやれという駆け引きに使うだけ。
で、どん詰まりに来て、条約審議がせっぱつまる。最初から審議すれば、なんのことはない一回の委員会に条約一本づつできるものを、こうやってつるしをかけるものだから、最後はまとめて条約を三本やるはめに。
結局、外務委員会はこの通常国会も条約審議と、わけのわからない一般質疑で終わる。何か、外交の問題を外務委員会で取り上げて徹底的に調査すると言うことができない。内閣のやっていること、あるいは日本を巡る世界情勢の件について調査するならば、それなりの専門家を集めて、話をきくなりの調査をする必要があるのではないか。大臣を呼んで、質問をするだけの国会審議に何か意味があるのか。55年体制のヘドロは未だに残っている。
国会改革で総括政務次官の制度ができたにもかかわらず、相変わらず、大臣でなければだめだとかいって、委員会を休憩させる野党もある。それも結局、大した質問でもない(議事録を読んでもらえばよくわかる)。これも、審議引き延ばしの手段ではないか。NPTの国際会議に、予算委員会があるからといって外務大臣を行かせない、いまの野党に核軍縮がどうのとか、世界平和がどうこう言う資格なんか一生ないぜ。
どこかの週刊誌が、各議員の委員会出席数のランキングをお作りになったそうで。ここ三年以上、議運の平委員の棚橋代議士がトップ5に入ったと苦笑い。議運とは、本会議の前には必ず何回か開かれるので、開催回数はすごく多い。でも、議運は、その前の理事懇やら、その前段階で話が決まってしまうため、委員会自体は形骸化していて意味はない。議運の平委員は、ただ形式的に開かれる議運の委員会に座っているだけ。なにも発言ができない。そういった説明もなく、委員会に出席した回数を数えて、どうするんだ。国民をミスリードするだけじゃないか。一応、国会をカバーしているマスコミの方、まじめにやってよ。いまの国会が機能していない責任の99%は、政治家だけど、のこり1%はあなた方に責任がある。



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