2000年2月2日号

2000.02.02

朝八時、日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会との勉強会。
於 自由民主党八階。
岡田代議士ら民主党の議員も二人メンバーなのだが、国会を欠席している最中なのに、自民党本部の会合には出られないということで、深夜にドタキャン。なんのこっちゃ。まじめに勉強せい。そのまえにちゃんと仕事せい。
サイバーテロ対策PT。というよりサイバーポカ。
政府は、go.jpがついたドメイン名の一覧表をやっと完成させた。
しかしそれぞれについて、セキュリティがどうだったのかという調査はまだ完了していない。
いったい、何日かかっているの。
Y2Kの対策チームにいた古屋代議士があ然としていた。
PTでは、とりあえず、ファイアーウォールもない無防備なサイトを二、三日締めて、セキュリティの対策を講じるべきだと主張する派(世耕、山口俊一、河野など)とそんなことは必要ない派(久間元防衛庁長官など)で激論。
セキュリティのポリシーがないのに、セキュリティを講じろというなら、ネットにつなげるなというしかないが、そんなことできない、という必要ない派に対し、すくなくとも今回のハッカーにさらに攻撃されない最小限のセキュリティは必要だとする必要派。
サイトごとのセキュリティーポリシーに任せるべきだという必要ない派に対し、最小限のセキュリティも無いサイトにセキュリティポリシーがあるわけない、だから最小限のラインを決めてそれをやらせろという必要派。
久間さんは、セキュリティを講じろといったら半年もサイトを閉めるようになる、それでいいのかとおっしゃる。
若手は、そうじゃない、二、三日ときめて、その間にファイアーウォールなり、なんなりのセキュリティをやれということだ。
ところが久間さんは、そんなこといったって、役所、役人は、セキュリティをやってから侵入されたらメンツがないから、二、三日なんかではできない、半年ぐらい延々とどうするかと会議やることになる、と反対。
そんなこといったら、なにもできねえじゃないか。
結局、座長の麻生太郎代議士が、とりあえず、一覧表のサイトに全部電話して、最小限のセキュリティを講じるように指示しろ、と政府側に命じた。
ところが、サイトを持っているところの電話番号が一覧表にない。
どこが、把握しているんだ。総務庁だ。
いやうちではない、なんとか庁だ。いやちがう。収拾がつかない。
とやっているうちに、科学技術庁は、ファイアーウォールの外のサイトをすでに閉めていることがわかる。
いったい、このPTはなんのためにやってんだ。
議論はこの程度なのに、やたら、高度なセキュリティポリシーのヒアリングをやったりして。
官庁は、その前にセキュリティの必要性を認識していない。
だから、担当者が実害は無かったとのたもう。だからこれはサイバーポカ。
ドイツ大使館政治部。国連改革の筋道に関して。
オルブライト国務長官が政権交代でいなくならねば進まないということで認識は一致。
恩師なんだけどなあ。



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