99年7月21日号

1999.07.21

日本、国連タジキスタン監視団(UNMOT)のトップポスト獲得に失敗。
日本がこのポストを取ることに中国、ロシアも了解していたが、この仕事に適任であり、かつ、ロシア語を操ることができる人材を期限までに選定できそうにないからと外務省は自らこのチャンスにおりてしまった。
あれだけ国連に財政貢献していながら、締め切りを一週間延ばさせることもできないなんて何という外交力の無さ。
それでも外務省は、人材の貢献ができないからせめて金の貢献でもとのたまう。
なんか違いませんか。ところでこういうのはマスコミは報道しないのかな。
一方、外務省が必死のユネスコの事務局長選挙。
アジアを一本化することができず、苦戦。
フィリピンが女性候補を立てて降りない。
八月二日には外務政務次官がわざわざフィリピンまで行って、ODAで作った橋だかのオープニングをやるってのに。
国民にこのへんの状況説明をするのが国民と共に歩む外交ではないのか。
小渕総理のキャッチフレーズも外務省の手で骨抜き。
フロン問題円卓会議開催。おっと、フロン問題会議だった。
円卓会議と名づけたら、行政から猛烈なクレーム。
円卓会議とは、会議の最後に結論を採択するという意味があり、そんな会議には出席できないと。
あわてて円卓を取るが、円卓会議ってそんな意味があるの。
なんでも成田空港の円卓会議がそういうことだったかららしい。
オゾンを破壊する特定フロンはモントリオール議定書で製造が禁止されたが、それ以前に生産されたカーエアコンや冷蔵庫、業務用空調機器などのなかにまだ特定フロンが残っている。
この特定フロンは時間と共に抜けていったり、廃棄されたときに空中に放出されていく。
2015年までにはこうした現在使われている特定フロンはすべて空気中に逃げていく。
この特定フロンを空気中に逃がす前に回収し、破壊していくことが必要なのだが、現在の政府の立場は各業界の自主的な取り組みにまかせるというもの。
カーエアコンの特定フロンはその70%を回収するという目標を掲げたものの、実績はわずか7%。
これじゃだめなんじゃない、というのが今日の会議の趣旨。
太郎塾のメンバーが中心になって、会議を設定し、各国会議員に出席の要請をし、NGOに呼びかけ、行政とハードなネゴをして(円卓をとるとか)、開催に漕ぎ付ける。
太郎塾もなかなかのものだ。
今日をきっかけに休眠中の自民党環境部会のフロンプロジェクトチームを再開させていきたい。



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