文科省の通知
2019.02.26
モスクワの日本人学校を訪問した時に、本当は毎日、ロシア語の時間を設けたいのだが、学習指導要領に縛られて、週に一回しかロシア語の授業をできませんという話がありました。
それはおかしいと柴山文科大臣と相談して、日本人学校は学習指導要領に縛られず、その立地の特色を生かした教育をやるべきという通知を文科省から出してもらいました。
ぜひ、それぞれの日本人学校で、その国、その場所、その文化の特色を生かした教育を実践していただきたいと思います。
万が一、どこからか横やりが入るようなことがあれば、外務省までご連絡ください。
以下、その通知です。
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30教教国第75号
平成31年2月22日
各日本人学校運営委員会委員長 殿
各 日 本 日 本 人 学 校 長 殿
文部科学省 総合教育政策局 教育改革・国際課長 伊藤史恵
日本人学校における所在国の実情を踏まえた教育活動等について
日頃より各日本人学校(以下「各学校」という。)においては在籍する児童生徒の円滑な学習環境の整備充実に御尽力賜りありがとうございます。
グローバル化が急速に進展している現代社会において、世界と向き合うことが求められている我が国の子供たちは、他国の言語や文化を理解し、グローバルな視野で活躍するために必要な資質・能力を身につけることが求められており、外国語を使って多様な人々と目的に応じたコミュニケーションを図ることは、こうした資質・能力の育成に資するものです。また、様々な国や地域について学ぶことは、文化の多様性を理解し、多様な人々と協働していくことができるようになること等にも資するものです。
こうした中、各学校においては、現状においてもそれぞれの創意工夫の下、海外に設置されているという特性を生かし、所在国の言語、地理や歴史など現地事情に関する指導を取り入れるほか、現地の子供たちとの交流も積極的に推進されているところですが、上記の趣旨を踏まえ、今後とも児童生徒の国際性の涵養を図るための教育指導や所在国の実情を踏まえた教育活動をより一層積極的に展開するよう配慮願います。
<本件連絡先>
文部科学省総合教育政策局教育改革・国際化在外教育施設企画調査係