おかしな予算-1 早期再就職者支援事業基金(追加支給分)

2026.07.30

国会も閉会し、8月末の概算要求を前に、各省の予算のチェックをしています。

私は、安倍内閣、菅内閣、岸田内閣でそれぞれ行政改革担当大臣を拝命しており、予算の無駄について、かなりうるさく言ってきたこともあり、引き続き、チェックしていきたいと思います。

「これまでが緊縮予算だった」という声もありますが、それぞれの予算を調べると、むしろザルのような予算事業が目白押しです。

そもそも霞が関全体として、予算を効率的に執行しよう、予算による成果をしっかり評価しようという考え方が薄らいでいるのが気になります。

例えば、予算額は非常に小さいですが...

厚労省に「早期再就職者支援事業基金(追加支給分)」という予算があります。

毎月勤労統計調査で、過去、不適切な処理が行われていたことが2019年1月に判明し、その結果、2003年から2004年にかけて緊急雇用対策の一環として行われていた早期再就職者支援金の給付額が本来、給付すべき金額より一人あたり247円不足していたことがわかりました。

そのため、早期再就職支援金について、その分を追加給付することとなりました。

これはそのための予算ですが、2019年度から開始し、初年度は3433人に追加給付、所要額135万円、2020年度には67,901人に給付、所要額1734万円、しかし、その後給付は減少し、予算の執行率はなんと1%以下が続きます。

年度 2021 2022 2023 2024 2025 2026

予算(千円)

29,723 20,522 20,145 8,022 7,220 5,000

支給人数(人)

22,260 523 240 80 25  
執行額(千円) 4,480 114 53 20 5  
執行率 15.1% 0.6% 0.3% 0.3% 0.1%  

2025年度の給付はなんと25人、所要額は5千円でした。

2026年度はおそらくもっと少なくなるでしょう。

それなのにこの事業に500万円の予算、必要でしょうか。

さらに247円を追加給付するための事務コストはどうなっているのでしょうか(調査をお願いしています)。

120兆円の国家予算全体からみれば、本当に微々たるものですが、こういうところからしっかり見ていくことにより、事務コストの考え方やいかに予算に無駄を出さないようにするかという霞ヶ関全体の心構えにもつながっていくのだと思います。



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