プレッピーのルール
2023.09.10
私がアメリカの高校に留学していた時のルームメイトのお嬢さんが、この夏、夫婦で来日し、国会と議員会館を訪問してくれました。
私が留学したのは、コネチカット州にあるサフィールドアカデミーというプレップスクール(全寮制の高校)でした。
私のルームメイトは、おじいさんとお父さんがそれぞれオリンピックの棒高跳びで金メダルをとった棒高跳び一家で、家の庭には棒高跳びのピットがあって、彼も優秀な棒高跳びの選手でした。
アメリカの高校ではスポーツは厳格なシーズン制になっていて、秋、冬、春、それぞれ何月何日からチームで練習を開始してよいということが明確にルールで決まっていました。
私は秋はクロスカントリー、冬はクロスカントリースキー、春は陸上競技をやりました。
私のルームメイトは、大変に期待されていましたが、残念ながら春の陸上競技のシーズンのはじめにケガをしてシーズンを棒に振ってしまいました。
当時、アメリカで「The Official Preppy Handbook」という本が人気になり、日本でも翻訳されて発売されていました。
実はその本はプレッピーを皮肉るパロディ本でしたが、そんなことには気づかず、私も留学前に買って、必死に読んでいきました。
当時のプレップスクールには、いろいろな不文律があって、私のルームメイトが学校に来たばかりの私に一生懸命それを教えてくれました。
プレップスクールでは、週末を除き、授業と食事はジャケットとネクタイが必須です。
私のルームメイト曰く、ジャケットの前のボタンは留めてはいけない。
ネクタイピンを使ってはいけない。
ワイシャツの下に下着のシャツを着てはいけない。
なんでと質問すると、「そういうものだから」。
週末はSperryのTopsiderを素足で履く(最初のうちは靴擦れして痛い)。
冬に雪が降ったときは、L.L.Beanのモカシンを履く。
たしかにみんな同じモカシンを履いてましたが、残念ながら私は日本から持っていったブーツを履いていました。
校内のビリヤード台ではエイトボールしかやらない(ナインボールなんてやったことありませんでした)。
ピザを頼む時は一枚目はペパロニ(二枚目を頼む時は...なんだっけ)。
天気がよければとりあえずアルティメット(フリスビーのゲーム)等々...。
今もあのルールはあるのでしょうか。