2021年度の緊急発進
2022.04.29
2021年度の緊急発進(スクランブル)の回数は、1004回と、過去最高を記録した2016年度の1168回に次いで、過去二番目に多く、2020年度の725回に比べて、300回近い大幅増となりました。
スクランブルの対象は、中国機が72%、ロシアが26%、その他2%となりました。
中国機に対するスクランブルは、722回と過去最多の2016年度の851回に次いで過去二番目の多さ、2020年度の458回と比べても260回近い大幅増加となりました。
ロシア機に対するスクランブルは266回で、2020年度の258回と同水準でした。
中国機は主に東シナ海を飛行経路としていますが、沖縄と宮古島の間を抜けて太平洋に出る飛行も相次ぎました。
この他、太平洋を航行中の中国空母からの艦載戦闘機の発艦、新型の無人機の飛行、東シナ海、太平洋、日本海で中国のH-6爆撃機とロシアのTu-95爆撃機の共同飛行などの特異な飛行が報告されています。
ロシア機は日本海及びオホーツク海を飛行経路としていますが、三陸沖を南下したケースもありました。
また、ロシアのAn-261機が知床岬の領海上空で、ヘリコプター1機が根室半島沖の領海上空で、領空侵犯をしています。