来年度予算
2021.12.29
来年度の予算案がまとまりました。
総額107兆5964億円と過去最大となりました。
新型コロナ対策予備費の5兆円を除くと102兆5964億円。
国債費も24兆3393億円と過去最高です。
日本の予算が赤字国債を出さないで組めた最後の年が1990年度ですが、それと来年度予算を比べてみましょう。
1990 2022
25.1 26.1 社会保障を除く一般歳出
15.3 15.9 地方交付税
11.6 36.3 社会保障費
14.3 24.3 国債費
–.- 5.0 コロナ予備費
66.2 107.6 総額
66.2 102.6 (コロナ予備費を除く総額)
予算の総額(コロナ予備費を除きます)は、36.4兆円増えていますが、社会保障を除く一般歳出は1兆円の増、地方交付税は0.6兆円の増です。
他方、国債費はこの低金利下で10兆円増え、社会保障費は24.7兆円増加しています。
つまり、この30年余で増えた予算のほとんどは社会保障費と国債費なのです。
そのあおりで、社会保障費以外の一般歳出は30年以上でわずか4%しか増加できていません。
この中には研究開発費、防衛費、ODA、公共事業など様々なものが含まれますが、その合計がほとんど増やせていません。
今後、社会保障費をどうしていくのか、財政再建をどうしていくのか、国民的な議論が必要です。