続 新型コロナウイルスの変異

2021.01.13

2021年1月2日にブラジルから到着した渡航者4名から、新型コロナウイルスの新規変異株を検出されています。

この変異株は、B.1.1.248と名付けられた系統に属しています。

新型コロナウイルスの系統については
https://cov-lineages.org/lineages.html
を参照してください。

イギリスで広がっている変異株は、VOC 202012/01と呼ばれていますが、系統上はB.1.1.7と名付けられています。

南アフリカの変異株は501Y.V2と呼ばれ、系統名はB.1.351です。

ブラジルからの新規変異株は B.1.1.248 に分類され、ブラジルで2020年4月頃から広がったB.1.1.28の系統と考えられています。

このブラジルの変異株は、スパイクタンパクに12カ所の変異があり、イギリスや南アフリカの変異株と同じようにN501Yと呼ばれる変異があり、また、イギリスの変異株と同じようにE484K変異もあります。

E484の変異は、新型コロナウイルスの治療に利用されるモノクローナル抗体からの逃避変異ではないかと考えられています。

新型コロナウイルスに感染した場合、体内の免疫細胞が、新型コロナウイルスの表面に結合し細胞への感染を抑止する抗体を作り出します。

そのような抗体を産み出す細胞だけを増殖して作られた抗体がモノクローナル抗体です。

新型コロナウイルス感染症から回復した患者の体内からとった抗体が存在する環境で新型コロナウイルスを培養すると抗体に耐性のあるウイルスが選ばれますが、そうした株がE484K変異をもっていたということが報告されています。

そのためこれまでの新型コロナウイルスに対する免疫効果が、E484K変異を持つ変異株に対して弱くなるのではないかという懸念が出されています。

詳細は国立感染研究所のホームページを参照ください。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/10107-covid19-33.html



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