行政のデジタル化

2021.01.21

年末にシンガポールに出張しました。

シンガポールでは、行政にデジタル技術を活用しています。

シンガポール国民ほぼ全員が、自分のスマホから行政手続き用に統一されたサイトにアクセスし、そこからパスポートや運転免許証の更新をはじめ、さまざまな行政手続きができるようになっています。

シンガポールでは、個人のスマホが国民のID番号に紐付けされています。

番号登録されている自分のスマホから行政の統一サイトにアクセスすると、スマホのカメラで顔認証され、本人であることが確認されます。

パスワードを覚える必要もありません。

スマホを持っていない人はどうするのかと聞いたところ、低所得者には政府が助成してスマホ又はタブレット又はパソコン(学生・児童の有無、年齢等により異なる)を持ってもらっているとのことです。

使い方がわからない人には地域の公民館のようなところにサポートする人がいます。研修も受けられるとのことです。

シンガポール国民ほぼ全員が、このシステムでオンラインにアクセスしていることから、銀行をはじめ、多くの民間企業もこの本人確認システムを利用してサービスを提供しています。

たとえば銀行の口座が紐付いていて、相手のスマートフォンの番号だけで相手にお金を送金することができます。

日本でも、行政のデジタル化を進めようとしています。

デジタル化の最も重要な、最初の一歩は本人確認です。

たとえば銀行からネットバンキングでお金を振り込むときに一番大切なことは、その振り込みの指示を出している人物が間違いなくその口座の名義人であることを確認することです。

オンラインで買い物をするときやオンラインでなにかの契約を更新するときも同じです。

今、さまざまな行政の手続きを紙の書類からオンラインに移行しようとしています。

そのときにもこの手続きの申請者が間違いなく、本人であることを確認することが最も大切です。

しかし、複数の銀行に口座を持っていれば、現在は銀行ごとのログイン方法で、それぞれのパスワードを使ってログインしなければなりません。

アマゾンで、楽天で、ユニクロでオンラインショッピングをしようと思ったら、それぞれのサイトのログイン方法で、それぞれのパスワードを使ってログインしなければなりません。

もし政府の手続きをオンラインでやろうと思ったら、あるいは都道府県、市町村の手続きもオンラインでやろうと思ったら、同じことをしなければならないのでしょうか。

省庁ごと、都道府県ごと、市町村ごとの行政手続きのサイトからそれぞれのパスワードを使ってログインして、手続きをするのでしょうか。

いやその前に、それぞれの自分のアカウントを作成するために、各省庁、各都道府県、各市町村に、マイナンバーカードのコピーか運転免許証のコピーを送って、住所に確認のはがきが郵送されてきて、それを持って役所に行って本人確認して....。

それはあまり便利ではありません。

自分にとって必要な手続きを、民間であろうが行政であろうが、一つのサイトからできたら便利です。

それを可能にするのがマイナポータルというサイトです。

マイナポータルにログインするためには、最初にしっかりと本人確認した上で発行したマイナンバーカードに搭載されているICチップの電子証明書を活用します。

そうすれば、そこにログインしてこれからオンライン手続きをやろうとしているのは河野太郎だということがはっきりします。

そこに各省、各都道府県、各市町村の手続きを接続させれば、いちいち手続きごとに、私は河野太郎ですよということをログインして証明しなくてもよくなります。

そこからパスポートの申請サイトや運転免許証の更新サイト等、さまざまな行政のサイトに飛んで、行政の手続きを行います。

国の手続きだけでなく、都道府県や市区町村の手続きにも飛ぶことができるようになります。

マイナポータルで本人確認をしているので、さまざまな行政手続きごとに本人確認をする必要がありません。

さらに自分が口座を持っている銀行やよく使うオンラインショッピングのサイトなどから、自分のマイナポータルにログインして、さまざまな手続きのサービスを利用したり、本人確認のサービスを利用することもできるようになります。

現在、マイナポータルにスマホからログインしようとすると、4桁のパスワードを入力し、つぎにスマホでマイナンバーカードのICチップの情報を読み取らなければなりません。

しかし、あと二年ほどでスマホにマイナンバーカードの情報を格納し、マイナンバーカードがなくともマイナポータルにログインできるようになります。

パスワードの代わりに顔認証を使うことにもなるでしょう。

そうなれば、スマホひとつあれば、運転免許証や保険証は要らなくなるはずです。

免許証や保険証の確認も、スマホから顔認証でマイナポータルに入れば、そこから免許証や保険証の情報にアクセスができ、さらに自分で同意すれば、その情報をマイナポータルにおいておく方法もできるでしょう。

マイナンバーとマイナンバーカードとマイナポータルの関係がよくわからないという声を聞きます。

マイナンバーは、あなた固有の番号で、行政組織が持っているさまざまなデータを連携させるために使います。

マイナンバーカードはあなたのマイナンバー情報を明記した本人確認書類であるとともに、オンラインであなた本人を証明する情報を暗号化し、ICチップに格納したものです。

マイナポータルとは、マイナンバーによる情報連携を活用することで、あなただけにカスタマイズされたオンライン手続き窓口です。

行政のデジタル化の個人側からのゴールは、マイナンバーカードの本人確認機能を格納したあなたのスマホからあなたのマイナポータルにログインすることで、さまざまな行政手続きをできるようにし、また、必要な情報に簡単にアクセスできるようにすることです。

そして、また、行政サービスを必要としている人に必要な施策や情報を、行政側からプッシュ型で届けられるようにすることです。

行政のデジタル化は始まったばかりですので、マイナポータルからできることはまだまだ限られています。

しかし、マイナポータルから提供される行政サービスが増えるに従って、マイナポータルにログインする人の数が増えていくはずです。

そうなれば、マイナポータルと連携してサービスを提供する民間企業も増えていくでしょう。

もしあなたがマイナンバーカードを取得していたら、是非、一度ログインしてみてください。



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