ダムの管理について

2019.11.03

台風19号では、相模川流域に500年に一度といわれる雨が降りました。
 
そのため、相模川水系の城山ダムでは緊急放流(正式には異常洪水時防災操作といいます)が行われました。
 
城山ダムの河床高の標高は72mあります。その上に砂が貯まることを想定した最低水位の高さ、つまり水底は標高95mの高さです。
 
城山ダムの水は水道にも使いますので、それを考慮すると最低水位は113m(つまり水の深さ18m)を維持しなければなりません。
 
台風19号の接近直前の城山ダムの水位は117.5mでした。
 
台風19号の接近に伴い、ダムは予備放流をはじめ12日の朝9:30には水位が最低水位113mまで下がりました。
 
「予備放流」とは、水道などの利水に必要な容量を残した上で放流することをいいます。
 
「事前放流」とは、利水者の了解を得て、本来残しておく必要のある水量以下まで放流することを言います。
 
城山ダムでは、予備放流後、猛烈な雨が降り始め、ダムに猛烈な流入が始まります。
 
城山ダムも放流量を増やし始めますが、流入量以下に抑えられています。そのため水位は上がり始めます。
 
一般的に、ダムは雨が降ると洪水を防ぐために、ダムからの放流量をダムへの流入量以下におさえます。
 
しかし、満杯になると、そのままでは当然のことながら、ダムがあふれ、危険な状態になります。
 
そのためにダムが満杯になると「緊急放流」をしなければなりません。
 
緊急放流とは、ダムへの流入量と放流量を同じにする、つまりダムに流れて来た水の量をそのまま下流に流します。
 
「放流」と言いますが、それまでダムにたまっている水を下流に流すわけではありません。
 
10月12日の城山ダムです。
 
12:37 18:00頃異常洪水時防災操作開始水位に達することが予測され、明るいうちの避難行動に資するために17:00の緊急放流開始を判断。
13:00 緊急放流を17:00から開始することを発表。
 
16:00頃 しかし、予想よりも流入量が少なかったため、緊急放流の時間を特定せず、延期を決定。
16:30 緊急放流を当面見合わせることを発表。
 
しかし、その後も降雨が続き、
20:00頃 21:00から22:00の間に緊急放流の水位に達する見込み、22:00に緊急放流をすることを決定。
21:00 22:00から緊急放流の開始を発表。
 
さらに雨が強くなり、流入量が増え、22:00を待たずに緊急放流をすることを決定。
21:30 緊急放流開始を発表。
 
台風19号では、緊急放流をしたダムが六つありましたが、そのうち五つまでは事前に予備放流、事前放流して水位を下げています。



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