期日奉告の儀
2019.05.13
「来る5月8日、賢所皇霊殿神殿に期日奉告の儀を行われますから、御参列の向きは、午前10時10分までに賢所参集所に参集されますようご案内申し上げます。
平成31年4月19日
宮内庁長官 山本信一郎
外務大臣 河野太郎殿」
参列は
内閣総理大臣及び国務大臣並びに衆議院及び参議院の議長及び副議長並びに最高裁判所長官及び最高裁判所判事(長官代行)
認証官総代
各省庁の事務次官の総代
都道府県の総代
市町村の総代
その他別に定める者
服装
天皇:御束帯(黄櫨染御袍)
皇后:御五衣・御小袿・御長袴
侍従、掌典長、掌典次長、掌典及び楽長:衣冠単
女官:袿袴
内掌典:衣袴、袿袴
掌典補、楽師:布衣単
出仕:雑色 モーニングコート又はこれに相当するもの
諸員の服装
男子はモーニングコート、紋付羽織袴又はこれらに相当するもの
女子はロングドレス、デイドレス、白襟紋付又はこれらに相当するもの
お列
掌典長 侍従(剣) 天皇 侍従(裾) 侍従(璽)
掌典長 皇后 女官(裾)x2
賢所に期日奉告の儀
5月8日午前8時30分、御殿を装飾する。
午前10時10分、参列の諸員が休所に参集する。
次に皇嗣、皇嗣妃、親王、親王妃、内親王及び女王が賢所参集所に参集される。
次に天皇、皇后が綾綺殿にお入りになる。
次に天皇に御服を供する(侍従が奉仕する)
次に天皇に御手水を供する(侍従が奉仕する)
次に天皇に御笏を供する(侍従が奉仕する)
次に皇后に御服を供する(女官が奉仕する)
次に皇后に御手水を供する(女官が奉仕する)
次に皇后に御檜扇を供する(女官が奉仕する)
次に御扉を開く。
この間、神楽歌を奏する。
次に神饌及び幣物を供する。
この間、神楽歌を奏する。
次に掌典長が祝詞を奏する。
次に大礼委員が着床する。
次に諸員が参進して幄舎に着床する。
式部官が誘導する。
次に皇嗣、皇嗣妃、親王、親王妃、内親王及び女王が参進して幄舎に着床される。
式部官が誘導する。
午前10時30分、天皇がお出ましになる。
掌典長が前行し、侍従が剣璽を捧持し、侍従が随従する。
次に天皇が内陣の御座にお着きになる。侍従が剣璽を捧持し、外陣に候する。
次に天皇が御拝礼になり、御告文をお奏しになる(御鈴を内掌典が奉仕する)
次に天皇が御退出になる。
前行及び随従は、お出ましのときと同じである。
次に皇后がお出ましになる。
掌典長が前行し、女官が随従する。
次に皇后が内陣の御座にお着きになる。女官が簀子に候する。
次に皇后が御拝礼になる。
次に皇后が御退出になる。
前行及び随従は、お出ましのときと同じである。
次に皇嗣、皇嗣妃、親王、親王妃、内親王及び女王が拝礼される。
次に諸員が拝礼する。
次に大礼委員が拝礼する。
次に幣物及び神饌を撤する。
この間、神楽歌を奏する。
次に御扉を閉じる。
この間、神楽歌を奏する。
次に各退出する。
皇霊殿に期日奉告の儀、神殿に期日奉告の儀
賢所に期日奉告の儀に倣う(御鈴の儀はない)。
モーニングコートで賢所参集所に参集をすると、年齢順に三つのテーブルに分かれて座って、待機します。
時間になると総理、両院議長、最高裁判所長官、そして以下年齢順に名前が呼ばれて、幄舎まで歩いて行きます。
皇族方が参進されるときに、起立してお迎えします。
天皇陛下がお出ましになると、皇族方、諸員、起立します。
天皇陛下は、まず、中央の賢所に入られて、御拝礼になり、御告文をお奏しになりますが、我々からは、中は見ることができません。このときだけ、御鈴の音が聞こえてきます。
天皇陛下は、賢所から出られて次に向かって左側の皇霊殿に入られて御拝礼になり、御告文をお奏しになります。やはり、中は見えません。
次に天皇陛下は向かって右側の神殿に入られて御拝礼になり、御告文をお奏しになります。やはり中は見えません。
天皇陛下が御退出すると、皇族方、諸員は着床(着席)します。
次に皇后陛下がお出ましになり、皇族方、諸員、起立します。
皇后陛下が同じように、賢所、皇霊殿、神殿を御拝礼され、御退出されると、皇族方、諸員は着床します。
次に皇嗣を先頭に順番に皇族方が賢所、皇霊殿、神殿を拝礼されますが、天皇陛下、皇后陛下と違い、賢所、皇霊殿、神殿には入らず、地面から石段を三段上がり、そこに敷かれている真菰の上で拝礼します。この間、諸員は起立しています。
皇族方が御拝礼され、御退出されると、諸員は着床します。
その後、総理大臣、両院議長、最高裁判所長官、そして以下、年齢順に拝礼します。
拝礼は、それぞれ石段の下で拝礼、三段上がって真菰の上に立って拝礼、そのまま石段を下がって、拝礼します。
賢所、皇霊殿、神殿の順番に拝礼すると賢所参集所に戻り、そのまま退出します。
約2時間、そのほとんどが起立したままです。
腰の悪い人はコルセット着用がおすすめです。