報道ステーションは白旗を上げたけれど
2016.09.17
昨日、9月16日、の報道ステーションを見た人は、違和感を感じただろう。
経産省が原発のコストを新電力に負担させることを検討しているというニュースの中で、経産大臣の「今は検討していません」というコメントをキャスターがおうむ返しにして締めくくった。
しかし、記者会見の経産大臣のコメントは明らかに、「今は検討していません(『今は』検討していないから嘘ではないもんね。でもこれからするもんね)」だった。
本当は、「原発のコストが安いというのは嘘だったのか、という批判は避けられそうもない」というのが締めのコメントではなかったのか。(昼のニュースではどうだったのか!)
エネ庁は、もはや国民は原発問題をさほど気にしていない、というメッセージを出しまくっている。
原発のコストを新電力に負担させるという電力自由化に逆行するようなことをしてまで、既存の原発利権を守ろうとするエネ庁の策略を止められるかどうかは、主権者である国民がこの問題で立ち上がるかどうかにかかっている。
もし、あなたがこれはおかしいと思うならば、ぜひ、与党である自民党、公明党の国会議員に働きかけてほしい。
国会議員の事務所に出かけていって、しっかりとこの問題に関する意見を伝えてほしい。
メール? 消されてお終いになってしまう。
電話? やらないよりはまし。
選挙区の有権者が、国会議員の事務所を訪れ、きちんと名乗って抗議するのが一番効果的だ。
肝心なのは、この問題に絞って抗議すること。
ついでに「ヘイトスピーチ法反対」とか「戦争法反対」などと言わないこと。なんか文句を言いたい人なんだなと思われるだけ。
エネルギー問題を自分のこととして考え、必要ならば声を上げる国民がこんなにたくさんいるということを、しっかりと示せるかどうかで、エネ庁の好き勝手を止められるかどうかが決まる。
同じ方向を向いている人としっかりと連帯しながら、一歩ずつ歩いていこう。