第百九十回国会参議院経済産業委員会 河野太郎国務大臣(公正取引委員会担当)発言
2016.03.26
第百九十回国会参議院経済産業委員会 河野国務大臣(公正取引委員会担当)発言
公正取引委員会に関する事務を担当する大臣として、一言御挨拶を申し上げます。
公正かつ自由な競争の下での経済活動は、社会の活力を生み出し、経済の成長力を高め、ひいては国民生活を豊かなものにします。
我が国経済の健全な発展を実現し、国民全体の福利を確保するためには、経済実態に即応した競争政策を展開することが必要です。
そのために、公正取引委員会による、厳正かつ実効性のある独占禁止法の運用が確保されるよう全力で当たります。
カルテルや入札談合を厳しく取り締まることはもとより、特に、我が国の景気は緩やかな回復基調が続いているものの、中小企業の多くにとって依然厳しい事業環境が続いている状況に鑑み、優越的地位の濫用行為や下請法違反行為など、中小企業に不当に不利益を与える行為の取締りを強化し、これらの行為を未然防止することも重要です。
これに加えて、企業の独占禁止法遵守の推進、政府規制・公的制度等の見直しに向けた調査・提言等による競争環境の整備も必要です。
また、消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するため、政府一丸となって、消費税転嫁対策特別措置法に基づいて、迅速かつ厳正な対処に努めます。
このため、これらの業務を担う公正取引委員会の機能、体制の充実・強化に努めます。
小見山委員長を始め理事、委員各位の皆様方の一層の御理解、御協力、また御指導を賜りますようにお願いを申し上げます。ありがとうございました。