始まった2020年の大統領選挙

2016.02.17

アメリカの大統領選挙もいよいよ本格的になってきました。

アメリカの大統領選挙のルール、とくに党大会で候補者を決めるまでのルールは州ごとに違いますし、4年ごとに微妙に変わります。

候補者になろうとする者は、自分が出馬するときに少しでも有利になるようにと、ルールづくりに様々な駆け引きを使います。

その結果、アメリカの大統領選挙、とくにそれぞれの政党が候補者を決めるプロセスは複雑になります。

例えば民主党のニューハンプシャーでの予備選挙は、バーニー・サンダース候補がヒラリー・クリントン候補を圧倒的な大差で破りました。

その結果、サンダース候補はニューハンプシャー州に割り当てられている党大会の代議員24人のうち13人を獲得し、クリントン候補の9人を引き離したはずです。

ところがニューハンプシャー州には、この他に8人のスーパーデレゲートと呼ばれる代議員がいて、そのうち6人はクリントン支持で固まっています。

結果、ニューハンプシャー州の代議員獲得競争では、クリントン15、サンダース13でクリントン優勢です!

ちなみにCNNによれば、アイオワ州の党員集会とニューハンプシャー州の予備選挙が終わった時点でスーパーデレゲートを含む民主党の両候補の代議員の数は、クリントン431、サンダース52とクリントン候補が圧倒的にリードです。

2016年の予備選挙・党員集会の日程は、2012年と比較して、遅く始まり、早く終わります。

例えば、アーカンソー、ケンタッキー、ノースカロライナ、テキサスは4年前には5月に予備選挙をやりましたが、今回は3月の前半に前倒しされています。

予備選挙・党員集会で選ばれる代議員の半分が3月、4月の2か月で選ばれてしまいます。

3月1日のスーパーチューズデーでトップに立った候補者がいつもより有利になります。

おそらくヒラリー・クリントン、ジェブ・ブッシュという早い段階から党内主流派をバックにした本命(と思われていた)候補の陣営が根回しした日程なのでしょう。

それが結果としてどうだったかは別の話ですが。

さて、2016年の大統領選挙が始まったばかりだというのに、他方で2020年の大統領選挙のサイクルがスタートしたようです。

アリゾナ州の下院議会は、今年の大統領選挙の予備選挙の費用の支出を認めると同時に、2020年には予備選挙を行わないとする法案を賛成多数で可決しました。

もしこの法案が州上院でも可決され、知事が署名をして成立すれば、アリゾナ州では2020年には予備選挙が行われず、コーカス(党員集会)が開催されることになります。

予備選挙を止めてコーカスに切り替えるという理由は、単に10億円近い予備選挙の費用を節約するだけでなく、コーカスの日付を前倒しして、西部と南部を両方代表する州として、あわよくばネバダ州に替わって大統領選挙のサイクルの最初のほうで注目を浴びる時点での開催にしたいという思いがあるようです。

もちろんその裏には、2020年に出馬を目指し、アリゾナ州が前倒しされることで有利になる候補者の陣営の根回しがあるのでしょう。

アメリカの政治に興味のある方は、ぜひ、始まった2020年の大統領選挙サイクルにも注目を!



ご支援お願いします。ネット献金はこちら ごまめの歯ぎしり メールマガジン(応援版) 行政改革目安箱(縦割り110番) ニコニコ動画ごまめの歯ぎしり メールマガジン(応援版) 河野太郎の著書

アーカイブ

河野太郎facebook 河野太郎インスタグラム

河野太郎にメールする