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コチニール色素とアレルギー
2012.05.16
消費者庁のホームページに、5月11日付で、コチニール色素に関する注意喚起が載りました。
コチニール色素とは、エンジムシという昆虫からとれる赤色の色素で、主成分はカルミン酸です。食品から飲料水、薬品、化粧品まで幅広く使用されています。
この注意喚起には「コチニール色素を原因とするアレルギー症状」とありますが、カルミン酸そのものはアレルギー反応を起こしません。
エンジムシがカルミン酸を作り出すときに一緒につくられるある種のタンパク質がアレルギー反応を引き起こします。
現在、販売されているコチニール色素には、最大2.2%までタンパク質が含まれていてもよいことになっています。そして、この2.2%のタンパク質の中にアレルギーを引き起こすタンパク質が含まれている可能性があります。
ですから正確にはコチニール色素に混ざっているタンパク質が引き起こすアレルギー反応に対する注意喚起です。
もし、コチニール色素を含む食品や化粧品でアレルギー反応を起こしたら、成分表示にコチニール色素が含まれているものは避けなければなりません。
しかし、コチニール色素そのものが悪さをしているのではないことも、理解してください。
消費者庁は、こうしたことをもっと丁寧に説明するべきだと思います。