震災がれき Q&A その3

2012.03.14

Q 被災地に設置される焼却炉の能力はどのぐらいですか。

A 宮城県の震災がれきは、宮城県内の被災地を、

気仙沼ブロック
石巻ブロック
宮城東部ブロック
亘理名取ブロック
仙台市
に五分割し、まず、ブロック内で処理する、それができない分は県内処理、そして県内で処理できない分を県外にお願いするということになっています。

宮城県が受託した震災がれきの量は、量が確定していない気仙沼ブロックを除いて932万トン。

ブロック内処理量は471万トン、県内処理は117万トン、そして、県外処理量344万トン。

ブロック内処理をするために、焼却炉が設置されます。

石巻ブロックは5基、1500トン/日。

亘理名取ブロックは
名取に2基、190トン/日
岩沼に3基、195トン/日
亘理に5基、525トン/日
山元に2基、200トン/日

宮城東部ブロックは仙台市に場所を借りて、一ヵ所設置予定。

気仙沼ブロックは気仙沼市に二ヵ所、南三陸町に一ヵ所設置予定。

仙台市は、宮城東部ブロック用以外に、仙台市用に三ヵ所480トン/日。

この新設される焼却炉の処理能力は、相当に大きなものです。

たとえば私の地元と比べてみると、
      人口     焼却処理能力
茅ヶ崎市  23万6千人 360トン/日
平塚市   26万人   294トン/日

これだけの焼却炉を被災地に新設して、それでも足りないものを県外処理しようということです。

Q 阪神淡路大震災におけるがれき処理と比較するとどうなんでしょうか。

A 阪神淡路大震災で発生したがれきは、1958万トンで、そのうち不燃物が1673万トン、うちコンクリート殻943万トン、金属31万トン等、そして可燃物が285万トン。

また、別なデータで、神戸で発生した住宅系のがれき1429万トンは、不燃物のうち、リサイクルされたもの532万トン、埋立663万トン(うちフェニックス処分場に196万トン、市町処分場311万トン、業者委託156万トン)、可燃物のリサイクル9万トン、埋立23万トン、焼却202万トンでした。

阪神淡路大震災時には、緊急的に焼却炉が34基、処理能力1780t/日増設されました。

神戸市は、海面埋立予定地の埋立免許を前倒しで取得し、不燃物のリサイクル材の約97%を占めるコンクリート埋立用材として利用することができました。

また、がれきの最終処分は、市町の処分場と、近畿広域の自治体により設立された大阪湾広域臨海環境整備センター(フェニックス)の尼崎沖と泉大津沖の二つの処分場で埋め立てられました。

このフェニックス処分場があったので、最終処分にはまったく問題がありませんでした。

この時も、兵庫県で発生した可燃性の災害廃棄物の一部は県外で焼却され、横浜市、川崎市、埼玉県東部清掃組合で合計約4万トンを焼却しています。



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